売れ筋重視の売り場
セブンイレブンに代表されるようにコンビニの棚は基本売れ筋商品。ってことは、あの棚に並んでいる事は優等生の証でもある。その優秀な成績を長年にわたって保ち続けているのが、今回のお題の定番商品。
競争が激しく入れ替わりが激しい中で、定番商品と言えども売り場を失う商品も。例えば子供の頃から親しんできたカールやチョコフレークがまさしくそう。
同世代を生きてきた仲間を失ったような寂しささえ感じます。
中身も変えずに息の長い商品を育成
よく耳にする商品サイクル。クルマで言えば3年毎。フルモデルチェンジ後、3年を経てマイナーチェンジをして、次なるフルモデルチェンジを迎えるというわけです。
中身も顔もガラッと変えつつ、商品サイクルの鮮度アップを常に繰り返している訳です、飲食ともなるとそうは行かない。
味の改良が良い方向に転がれば良いですが、悪い方向に転がれば、これまでのファンさえも失ってしまいます。
その中で、細かい改良も加えながらも定番商品の代名詞とも言える日清食品のカップヌードルは約半世紀近くも生きながらえているのですから驚異的です。
王者、カップヌードル しょうゆ味
定番商品のカップヌードル しょうゆ味を軸に、カレー、シーフードといった定番化に成功し、次なる定番商品の開発に向けて矢継ぎ早に様々な味の発表している日清食品。
これがブランドの活性化にも寄与しているのかなと。
色々な味は試してみたものの、やっぱりしょうゆ味をまた食べてみたいと思い起こさせる所は、何か見透かされているようで怖いですが、僕的にはそんな感じ。
袋麺よりもちょい高めで我が家では、贅沢商品として親しまれていたカップヌードル しょうゆ味。
食べるたびに、その時々の事が思い出されるのが不思議でなりません。
プロダクトライフサイクルとは
このカップヌードル 定番化成功を受けてか、日清食品は定番商品づくりがうまい。
UFO焼きそば、どん兵衛、チキンラーメンはこれ全て定番ですからね。
導入、成長、成熟、衰退のサイクルで語られるプロダクトライフサイクル。
この成熟期のタイミングで、刺激策を打つことで、定番化の成功ができているのかなと。
このプロダクトサイクルは中の人から言わせれば、昔に比べかなり短くなっているようで、新発売後、3ヶ月で成熟期なんてこともありえるんでしょうね。
新発売して間もないのに、味を変えたり、パッケージを変えたり、はたまた姉妹品を出してみたり・・・。そんな事をしないと生きていけないのでしょう。
それを考えると、定番商品を多く抱える日清食品はすごいなと思った次第です。