変えることで鮮度を維持
世に言われるロングセラー商品。時代の変化に応じて、気づかれないレベルで細々と改良を加え、消費者を飽きさせない。
商品鮮度を常に保つことでカップヌードルやカルビー ポテトチップスなどはロングセラー商品としての地位を維持しています。
こうしてみると、ロングセラー商品とは日々進化させることで延命させていると思ちゃいますが、一方では変えないことでロングセラー商品として成功しているものもあります。
ヤマハのSR400
エンジンを露出した不デザイン、鉄製のフェンダー、キックペダルなど、1978年発売当時の意匠を頑なに守り今なお多くのライダーを魅了するヤマハ SR400。
電子制御でポチッとエンジン始動が普及した今、なおキックペダルにこだわったり、変えないことを徹底的に貫いています。
クルマの世界では安全基準の都合上、どうしても意匠を変えざるを得ない事がママありますが、ヤマハ SR400は、その安全基準に適合させつつ、当時の意匠を守り通している所が凄い
例えば排ガス規制の都合でマフラーの意匠変更が必要となった場合でも、形状をそのままにしかも当時のエンジン音を活かし、この規制をクリアさせていったとのこと。
意匠を変えればどんだけ楽に適合品が作れるのに変えないを頑なに守る姿勢に共感が持てます。
同じ品質のものを調達。永谷園のお茶漬け
永谷園のお茶漬けも、変えない、変わらないを徹底的に守り通しロングセラー商品となっているひとつ
肝はお茶漬けの中の海苔
年によっては味にバラツキが出てしまうようで、これを全国から海苔を集めて、これまでの味にピッタリの海苔を探し出すという作業を繰り返しているとか。
変わらない味をキープするのに、裏ではとんでもない苦労があるんだなと驚かされました。
カリッとした食感を変えない。亀田製菓の柿の種
亀田製菓の柿の種も発売以来、味を変えずに多くの人に親しまれているロングセラー商品
肝は食感。カリッとした食感をキープするため、その日の外気温なども考慮して生地の練機の回転数を細かく管理しているとか
外気温ともなれば、日によってバラツキがあるもの。それに応じて日々調整するのは大変な作業。
労を惜しまず、変わらないを守り続けている姿勢に共感が持てます。
変わらないロングセーラ商品も苦労が多いのよ
こうしてみると、改良を加えてロングセラー商品を維持するのと同じくらい、変えないという作業もこれまた大変ということに気付かされました。
どちらが正しいかはそう簡単に決めつけられないかなと。