テーマは壮大なのに、なぜか物足りなさを感じる「スカイライン」

よくある宇宙人による侵略もの。力の差は歴然なのに、勇気を振り絞って戦いを挑むアッつい話です。

グラディウスを彷彿させる戦艦

宇宙人と言えば、八本足に愛嬌のある顔が相場ですが、スカイラインでは、チョーメカニカルな生物体。恐怖心がまったくかき立てられず、極めつけは彼らの戦艦。グラディウスっぽい出で立ちで、逆に親近感を抱きます。

宇宙人も人間サイズから、進撃の巨人に出てくるビックサイズまで様々。で、彼らの狙いは地球人。民家やオフィスの中まで、入り込んで人間を捕獲する訳です。地球侵攻というスケールの大きな話なのに、やることが、ちっちゃい感じがして、興ざめするような感じ。

宇宙人から逃げまどう主人公とそれを追っかける宇宙人で話しが進みます。宇宙人の侵略を受け、街中がパニックったり、メディアで報道するシーン等は皆無。事が大きいのにもかかわらず、地球上で今、とんでもない事が起きてるよ感を表現するシーンが全くないので、なんかスケールの大きさを全く感じません。

数ある宇宙人ものを見てきた中でいくと、ん・・・って感じ。唯一面白かったのが、エンディング。宇宙人の侵略理由的なところが垣間見られます。そーゆうことなら、もっと宇宙人評論家を出して、話を広げた方が面白いのではと思った訳です。設定は面白かっただけに、もったいない・・・。