ウーバーイーツが火付け役か
芸能人がテレビでウーバーイーツで出前したことをよく耳するようになり、一躍出前サービスならウーバーイーツという定着した感じがします。
都市部中心のサービス展開でしたが、首都圏にもその活動範囲を広げ、藤田ニコルが実家の埼玉でもウーバーイーツが開始されたことを誇らしげに語っていたのがやけに印象的でした。
これってある意味、ウーバーイーツから都市部と認定されたようなものですから・・・
老舗出前館の猛追
このウーバーイーツの活躍に待ったをかけるべく立ち上がったのが老舗、純国産の出前館。サービス開始はウーバーイーツよりも早く全国を中心にサービスをしている点が特徴。
年初からダウンタウンの浜ちゃんを使った広告を大量に投下。働くママに焦点を当てたコミュニケーションが受けたのかどうかはさておき、出前館の本気度が伺えます。
この大量の広告出稿が響いたのか19年9月-20年2月の連結最終赤字9億円。先行投資といったところでしょう。
出前市場は上り調子
出前館が勝負に出たのも、今がチャンスだからでしょう。
出前市場は2015年の3,564億円の市場規模から19年には4,182億円とこの4年で2桁成長している有望な市場。
この先もさらに市場規模は拡大するであろうという予測から、勝負に出たのだと思います。
LINEデリマあらため出前館
さらに驚いたのLINE傘下の仲間入り。元々はLINEから支援を受けていましたが、出資比率を高めて完全子会社化。
出前館にとっては、頼もしい援軍を得たわけです。日本国民のほとんどが利用しているアプリですから、それが出前をしてくれるとなれば、今よりも売上が伸びることは確実でしょう。
LINEにとっても、イマイチ伸び悩むLINEデリマを立て直す意味でも、全国似ネットワークを張り巡らす出前館は頼もしい存在と言えます。
恐らく、LINEデリマが出前館に吸収されて、1本化されるとは思いますけど・・・
3社連携で巨大帝国出現か
そのLINEも、ソフトバンクグループとの提携を発表し、スマホ決済分野では、かなり勢いを増している状態。
出前分野で行けば、ウーバーイーツと中国企業の出前会社の筆頭株主。
ってことは、将来的にはウーバーイーツ、出前館、中国企業の出前サービス、この3社が提携したら、ほぼこの3社の独占状態になることは確実でしょう。
ってことは、今後の新規参入はありえないのかなと思った次第です。