コメディ?それともホラー映画?
これまで数百本と映画を見てきました。たいてい10回に1回、内容が全く理解できない作品に出会います。
で、本作品もそんな作品の一つ。とは言え、なぜか最後まで見てしまったのは、コメディにふったり、ホラーにふったり、ある時はサスペンス映画とシーンによってコロコロ変わるから。
1本調子でない分、次はどっちかなという期待感はあります。それを意図して作られていたということであればすごいと思います。
すべては彼女の失踪からはじまる
主人公サムは定職にもつかず、ほぼほぼニート状態。家賃滞納で強制退去ギリギリという生活を送っていました。
そんなある日のこと、ご近所の美女に出会います。家の目の前のプールを優雅に泳ぎ、サムの視線を感じているのか、ちょっとした思わせぶりの態度もチラホラ。
これに気を良くしたサムは、偶然を装って彼女に接近。彼女のお家にまで招待され、ワンチャン寸前の所で、彼女の友人が突然遊びに来て、彼の夢は儚くも散ってしまったのです。
彼女から明日のお昼に逢いましょうという約束をとりつけ、翌日彼女のお家を訪問すると家はもぬけの殻。
そう、彼女はサムに何の説明もなく彼の目の前から姿を消してしまったのです。
ここからサムの周りに奇怪な現象が起きます。これが時には身の毛もよだつようなものだったり、それコントでしょうというものもあったり、とにかく想定外のことが色々と起きます。
彼女が犬を食べるシーンってありえない
彼女が疾走してから数日後、彼女がかわいがっていた犬に出会います。夜も深まり、こんな遅くに一人で出歩くはずがない。きっと近くに彼女がいるのでは?
期待を胸に犬の後をついていくと、予想した通り彼女が目の前に。
が、振り向いた彼女の表情にびっくり。口の周りは血だらけで手にしているのは愛犬。彼女は自分の愛犬を食い尽くしていたのです。
が、これは主人公サムがみた夢ということで、肩透かしをくらいましたが、その後も奇怪な現象が。
ある日、プールを泳ぐ彼女を発見。彼の視線に気づいた彼女は、サムに声をかけるのかと思いきや、ワンワンと犬の鳴き声。こっちの方が地味に怖かったです。
主人公サムの体臭の伏線回収ってあったのか?
この奇怪な現象後、サムの体臭が鼻が壊れるほど悪臭で、行く先々で周囲が鼻を摘むほど。 これって犬の呪いがメインの話なのかと。
が、最後の最後まで、この悪臭についての回収が一切行われず、これは単なるサム自身の体臭が臭いという結論にいたりました。
ホームレスに導かれる秘密基地
その後もサムの疾走した彼女探しは続きます。彼女の友人知人に話を聞いたり、街に住む怪しい作家さんに話しを聞いたり・・・。
その中で、ある暗号を解いた時のこと。銅像の頭をなでて、これまたある銅像の下で待っていると何かが起こると。
で、試しに、その暗号通りに行動してみると、現れたのは王冠をかぶったホームレス。ということで、ホラー作品から今度はコメディ映画に様変わりします。
で、ホームレスに導かれるまま連れてこられたのは、秘密のお屋敷。そこには初老の男性がおり、彼が彼女の失踪に何かしら関与しているのではないかとかぎつけます。
が、いきなり銃口を向けられ、命からがら初老の男性をぶっ倒し。屋敷を後にします。
このホームレス登場から初老の男性が登場するシーンが、作品のどう関係していたのか、未だに理解できましぇん・・・。
フクロウ女に唖然。コントでしょう。
彼の協力者とも言える怪しい作家さんが、謎の死を遂げます。警察の証言では自殺とのことでしたが、不審に思ったサムは、彼が自宅にしこませていた監視カメラを再生し、事件の失踪を探ろうとします。
で、驚いたことに、そこに映っていたのは、フクロウの覆面をかぶった全裸の女性。見立ては明らかにコントとしか見えませんでした。
その後、サムの自宅にもこのフクロウ女が出現。サムが銃口を向けると、手を上げて驚き、別の部屋に一目散に逃走。
最初こそ、宇宙人などの地球外生物と思っていました、その驚きっぷりは人間そのもの。
ってことは、どうして全裸なの?なぜフクロウのお面なの?という疑問がおきましたが、この点についても全く触れずに終わります。
で、最終的な着地点はどこ?
シーンごとに切って見る分には十分楽しめますが、ひとつのストーリーとしてみるにはどうなんだろう。
まぁ、4日間かけて見た僕の見方に問題はあるのですが、とにかく最後の終わり方は、釈然としないと言いますか、まったく理解できませんでした。
時にこの手の小難しい作品を見るのも勉強になって良いなと思った次第です。