元はと言えばWinnyの技術じゃん
仮想通貨関連のニュースでよく耳にするブロックチェーンというワード。
この技術の基本は、あの日本人が開発したWinnyのP2P技術とのこと。
不正ダウンロードで、開発者が逮捕されてしまったことは残念ですが、技術だけは生き残り、違う用途で全世界的に使われているというのは開発者冥利に尽きるでしょう。
仮想通貨とセットで見られるブロックチェーン
個人的には仮想通貨という言葉を聞くと、どこかいかがわしい、怖いという負のイメージが先行してしまいます。
ということで、ブロックチェーンという優れた技術もどうしても、そのような目でしまうのですが、これが仮想通貨を離れて、他の用途で使われるとなると、見方もまた変わります。
賃貸住宅での利用が開始されることを聞き、どこか社会をよりよく便利にしてくれるツールに見えてきました。
煩雑な引っ越し作業もワンストップでOK
積水ハウスが賃貸住宅「シャーメゾン」で、利用者向けにブロックチェーンを活用したサービスを2020年から提供を予定しています。
利用者は賃貸契約書を提出するだけでOK。あとはライフラインの契約などは、この契約書を元に全て行われます。
ガス屋、電気屋、水道屋など個別に申込書を作成することもない。
引越し業者とのやりとりも、これまたなし。全てはブロックチェーンのおかげで契約書1本でまかなえてしまいます。
さらに昨今、話題のスマートフォン型の施錠システムにも対応。契約書等を提示していれば、開城のパスが手元にスマホに送られてくる。
仲介業者を介さずに物件の内見ができてしまうというわけです。
契約書を含め通信記録などの個人情報の提示が条件となりますが、ここまで便利になら、ぜいひとも利用してみたいです。
異業種での普及を広げるネクスチェーン
本サービスを主導する積水ハウスが、ブロックチェーンを活用したサービスを提供しているのが、KDDIや日立製作所が主導するネクスチェーンという技術。
同団体には、大阪ガス、関西電力、サカイ引っ越しセンターが参加しており、加盟企業が増えれば、一気通貫の幅ももっと広がります。
恐らくプロバイダーも、今後加盟してくでしょう。ネットも重要なライフラインの一つですから、ネットだけは個別に契約してねというのは、せっかくのブロックチェーン技術がだいなしになってしまいますので。
あのトヨタも開発を開始だって
仮想通貨で世に知られることとなったブロックチェーン技術ですが、住宅関連での利用が進めば、さらに他業界への普及も容易に想像できます。
あのトヨタもブロックチェーンを使い、クルマの利用履歴などをブロックチェーンで管理していくことを今後開発を進めていくとか。
となると、中古車の改ざんはまず無理。良質なクルマが市場に回ることになります。他にも新車開発のデータや、整備データとしても活用が進むことでしょう。
日本人が作ったこの技術をさらに広めてほしいと思った次第です。