ゲーム主体で盛り上がるVRだったけど
VRに初めて接触したのは今から5年前のこと。目の前に広がるジェットコースターのレール。地上50m位の高さもあり、ビル群の間を走り抜けるというもの。
仮想現実とは知っていても急降下する映像に足はすくみ、思わず絶叫してしまう。
これは凄い技術。これからはVRだと思いましたが、飯の種に使えるかもという期待も、なかなか決済権を持つお偉い方々に理解されず、時期尚早と諦めました。
結局、VRはビジネスの世界ではあまり日の目を見ず盛り上がったのはゲームの世界だけでした。
が、コロナ禍で状況が一変。リモートで疑似体験できるVR技術は3蜜の世にとってはうってつけ。てなわけで、ビジネスシーンでもVR技術を使った商売が盛り上がりを見せています。
住宅展示をVRで再現
例えば住宅業界。モデルハウスを数千万円かけて用意していましたが、これをVR化。
費用も人件費も大幅に削減することに成功。仮想空間内で家具を置いたイメージや壁の色や床の色などをその場で簡単に変えられるのもVRならでは。現実の世界ではカタログを見せるにとどまり、お客としてはイメージをつかみにくい。
ネット上でVR住宅展示場をオープンしたクリーク・アンド・リバー社ではコロナ禍移行、問い合わせが急増しているとか。
これも新常態ならではの新たな商売のタネと言っても良いでしょう。
異業種混合。VR展示会
続いては、コロナ禍で大打撃を被っている展示会のお話。既にポツポツとオンライン展示会が開催されていますが、本格的なVR型も既に開催されています。
主催はヒッキーという会社。この展示会の参加企業がこれまた特徴的。一般的には業種別に展示会は開催されますが、この展示会では小売、自動車、通信などバラバラ。
小売業界からは伊勢丹、セブンイレブンが、自動車ではアウディ、通信ではソフトバンクが参加。どの企業も名の知れた所ばかり。
すべてのブースで体験ごとが提供されており、回遊するだけでも十分楽しめます。
次なる流行デバイスはヘッドセット
VRが市民権を得てくるとなると、気になるのがヘッドセット。価格もこなれてきて普及には問題なし。
あとは小型化でしょう。あれを長時間しているとどうしても首が疲れてきます。もう少しコンパクトにしてもらえれば更に普及すると思うのですが。
5Gで市民権を得るか。ヘッドセット
通信業界では4Gで動画が一気に広まり、スマホというデバイスの普及を加速させました。
5Gでも新たなデバイスの普及が期待されており、その本命がVR体験に必要不可欠なヘッドセット。
5Gが普及すれば、映像のクリアさはもちろん遅延なき映像配信と様々なアングルから視聴できます。そこに普及価格帯のコンパクトヘッドセットが発売されれば爆発的に売れること間違いないでしょう。