何不自由ない生活をさせていると思ったのに・・・
商社に勤めるエリートサラリーマンの旦那さん。お家がそもそも裕福ということもあり、若くして大豪邸の主。
母が同居するも、妻からはこれと言った不満もなく上手く言っている様子。たまに娘の送り迎えも手伝ってくれているし、妻としても少しは助かっているのかなと。
といった感じで、今の暮らしは十分幸せと思っていた旦那に対して、夏帆演じる妻の中ではどこか現状の生活に満ち足りていない様子。
こうして、ちょっとしたすれ違いが後に大きな事態に発展するというのですから、愛妻家の旦那が不憫で不憫でなりませんでした。
働きに出たいに。おやおやの不信感
生活は全くもって苦しさの微塵もないほどの順調そのもの。なのに妻の働きに出たい発言に、正面切って反対の示す旦那さん。
子育てと家庭の事に今は集中して欲しいという気持ちもありましたが、妻の熱意に押されて渋々承諾。
結婚前にはバリバリ働いていたのだから、社会復帰したいという気持ちだろうと思いきや、まさか好きな男に会うためだったとは、この段階では知るよしもありませんでしたが・・・。
昔の恋人に再会?で、熱い想いが爆発
学生時代にバイトで、とある設計事務所で働いてた奥さんは、そこの社長さんと恋仲に。二人の関係は深まり結婚かまで行った仲なのでしょう。
が、色々な事情があって二人は一緒になることなく、お互い別のパートナーを見つけて結婚することになりました。
それから10年後、旦那の仕事関係の会合に出席した際に、まさかのご対面。まず奥さんが彼のことを見つけ、その後を追っていった先で彼が待ち伏せ。
言葉を交わすことなくいきなり熱い抱擁。まるで昔の恋人時代が復活したかのように久々の再会を喜び合うといった感じでした。
こうして現在、彼が勤める職場に正社員として入社することができたのです。
知っていたのに黙っているという旦那さんの心遣い
周りから見たら絵にかいたような幸せな夫婦。奥さんは人当たりもよく子育て、家事に熱心。姑ともうまく折り合いつけている。まさに完璧とも言えるママなのに実は不倫していたとは・・・。
一番驚いたの近くにいる旦那さん。会社勤めを初めてから、どこか妻の様子がおかしいことに気づきます。どこか家のことに身が入っていないという様子。
極めつけは、クリスマスの夜に、こっそりと外出したこと。妻は愛人と密会していたわけですが、家族にはバレていないと思っていたのに、しばらくして旦那からこの人ことを問いただされ絶句。
旦那さんは男がいることを悟ったわけですね。けど、正面切ってすぐに言わずしばらくしてから問いただす当たり、妻への愛情を感じましたよ。
旦那としてはやるせない気持ちでいっぱいだったでしょう。
子供の直感は恐ろしい
ある朝、奥さんが出勤する際、朝もかなり早いなのに娘が起きてきて送り出しすることに。
その際に、ママ帰ってきてねという恐ろしい一言を発します。
不思議がる旦那さんと奥さんでしたが、これが現実にものになるとは・・・
そう考えると、今度は子供まで不憫でなりませんでした。
で、難解なエンディングを迎えるわけですが、場所は火葬場らしき建屋。喪服姿の奥さん、そして小学校に入学した子供とスーツを着た旦那さん。
恐らく、愛人が亡き人となり、不貞を働いた自分に対する戒めとして離婚を決意したのでしょう。奥さんは。
また一緒に暮らそうと懇願する子供にきっぱりとノーをつきつけた奥さん。一人テクテク火葬場を後にする奥さん。この先どうなったのか。
色々と点々と多かった感じの作品でした。