元を辿れば全てソフトバンクグループ。これって出前館包囲網?逆に淘汰のチャンスかも

ほぼ2強と言ってもいいでしょう、出前市場

コロナ禍で一気にその存在感を高めたと言ってもいい出前市場。2019年までの過去数年は成長率はほぼ横ばい状態が続いてたのに2020年になると、垂直成長の成長。いかに利用者が急増したことがわかります。

中でも老舗とも言える出前館とウーバーイーツは出前市場の双璧とも言ってもいいでしょう。なのにこのたかーい壁を意に介さず、次々とこの市場に参入しようとする企業が後を絶たないというのはまだまだ伸びしろありと踏んでいるからでしょう。

例えばネットフリックスと組んで販促を展開しているフィンランドのWolt(ウォルト)や中国配車アプリ大手デイデイが運営するDiDiフードなどは、後発ながらも頑張っている印象を受けます

出前

黒船来襲?ドアダッシュ満を持しての日本市場参入

王者、出前館の中の人曰く、出前市場は今まさに戦国時代で、陣取り合戦があちらこちらで行われているとのこと」。

どの会社もとにかく利用者獲得のため、赤字覚悟のクーポン乱発状態。どこが生き残ることができるのか、体力勝負といったところでしょう。

こんなレッドオーシャンなのに、新たにこの市場に参入を果たしたのが米国のドアダッシュ。本国アメリカではウーバーイーツを抑えてシェア50%という怪物級のデリバリ会社。

特徴はデリバリシステムの外販。飲食店が持つHPなどに組み込めるという利点があります。現在、ぐるなびや食べログ離れが進み自社サイトに予約システムを組み込む飲食店が増える中、今のニーズにピタッとハマった感じがしますね。

この先、台風の目になることは間違いないでしょう。

出前

出前がここまで浸透すると色々と問題が出てくるのね

まずは手始めと言いますか、日本市場を知るという意味で、仙台市をテストマーケティングの地に選びました。理由は郊外と都会の2つの顔を持ち、市場調査にはもってこいとのこと。

ここでの結果を受けて、展開先を広げていこうとう魂胆なのでしょう。地方都市から徐々に攻めていくのは、ある意味、競合が少ないということもあり、時間をかけて経験、ノウハウを積み重ねることができて良いと思います。

本丸となる主要都市の本格進出は、もう少し先になるのかな。

出前

気がつけば、どこもソフトバンク系?大丈夫か、出前館

ドアダッシュの参入を受け、さらに面取り合戦が激しくなった出前市場ですが、ウーバーイーツにしろ、ドアダッシュ、DiDiフード全てソフトバンクの出資を受けている会社。ってことは、これらの出前会社が連携するようなことになれば、国産出前企業、出前館も劣勢に立たされる可能性も。

逆にソフトバンク連合内で淘汰が進むかもしれません。成長性のない企業からは当然出資は引き上げるだろうし、ある意味、出前市場の行く末はソフトバンクが握っているとも言えますね。

こんだけ盛り上がっているだけに、出前スタッフの奪い合いも激しくなっており、昼、夜に集中する出前を平準化させようと飲食店以外にも手を伸ばしている企業もありますし、業界自体がデリバリー専門会社に変容していくかもしれませんね。

できれば、買い物を代行してくれるデリバリーサービスがあれば、ぜひとも使ってみたいと思った次第です。

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