やっと日の目を見たよ。諦めずに続けてよかったよ。小型冷蔵庫でウハウハ。ツインバード

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コロナ,ワクチン

ワクチン開発成功に歓喜。けど輸送がね・・・

2021年に入りやっとコロナのワクチンが開発されたということで、この暗ーいトンネルの出口も見えてきたかなと素直に喜びました。
が、このワクチン冷凍輸送が出ないと運搬がままならないということで、大量のワクチンが全国津々浦々に引き渡るのか懸念されていました。
この手の輸送機器を開発しているメーカーもないということで、一時はどうなることやらと思いましたが、今現在のワクチン接種率の見るに、そんな不安は杞憂に終わりました。

コロナ,ワクチン
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救世主となったのは新潟の中小企業、ツインバード

この冷凍輸送を可能にしてれくたのが、新潟の家電中小企業のツインバード。驚くことに、この冷凍技術を20年近くも温めていたようで、それが一気に花開いた結果となった訳です。
2021年2月期の売上は、前期比3%にとどまったものの、利益は何と627%増。現場はさぞ嬉しい悲鳴で湧いたことでしょう。この状況を受け新たに製造ラインを増設することをも決定しました。

冷蔵庫

苦難続きの冷凍技術

20年もの歳月を何とか生きながらえてきた冷凍技術。社内でも相当厳しい声があったことでしょう。
とは言え、この冷凍技術は大手家電メーカーでも全く手を出していない領域。いつか日の目を見るとということで開発を存続させてきました。
2002年に量産化技術を確立したものの、製品は鳴かず飛ばず状態。5期連続で赤字を計上していたとか。
経営者の執念が実ったと言ってもいいでしょう。
こうして2021年4月までに武田薬品工業と厚生労働省に計1万台を納品しました。今後もさらに受注が拡大することが予想され、競合他社もすぐに追いつくことはできず、しばらくの間はウハウハ状態が続くでしょう。

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拡大からのソフトランディング

これまでの苦難が報われた格好となったツインバードですが、将来にわたって、このウハウハ状態が続くとも限りません。

将来的には冷凍輸送しなくても済むようなワクチンが開発されたら、冷凍輸送機の手番がなくなっちゃうわけですから。

工場も拡張したというのですから、これまた相当な覚悟があってのことでしょうが、ワクチン輸送の他にも色々な用途に使える気がします。

筐体は持ち運べる位のサイズ。ツインバード独自の技術をそのままに、筐体のコンパクト化が叶えば、一般消費者や生鮮食品を運ぶのにも使えるのかなと。

宅配の食材会社も従来の発泡スチロールからこちらに切り替えれば、取り扱える食材も増えることでしょうし、キャンプ道具にも十分使えるかなと。

長ーいトンネルを抜けた先に、大きな果実に出会うことのできたツインバード。この先もトンネルではないものの、長い戦いが待っているのでしょう。今後の活躍に期待したいです。

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