深い、深すぎる行動経済学
消費者の購買行動に深く関係している行動経済学という考え方。ある法則性を見出して衝動ではなく、ある行動パターンにのかって行われているというもの。
無意識にモノを買っているけれど、深層心理のある◯◯に訴えた売り手の仕組みにまんまとハメられているのだから怖い。
得をするより損が嫌
住友生命が2018年に発売した保険商品「バイタリティ」では、行動経済学に言うところの損失回避バイアスに訴えた商品になっています。
仕組みは、保険料の割引率が変動するというもので、運動を継続的に行わない割引率が悪くなるというもの。
スタートは割引率15%。日々運動をしていれば、この割引率は下がりませんが、怠けてしまうと割引率はゆっくりと下がっていきます。
ここで損失したくないというバイアスが発動し、運動を積極的に行う。こうすることで身体を動かすことが習慣化され、割引率もキープされるというもの。
口頭だけでは心は動かない
運動不足は健康によろしくないですよと口頭で言われても全く運動する気にならない。
が、運動しないと割引率が低下するというデメリットを被るのであれば、何故か頑張るぞという気持ちになります。
サブスクサービスは損失回避バイアス型商品では?
自分の身の回りで考えると、サブスク商品が損失回避バイアスが働いている感じがします。
アマゾンの読み放題サービス。月額980円の元を取るために、漫画から小説、自己啓発本などなど、とにかく何でも目を通すというのが僕の中で習慣化されています。
結果的に本を読む時間を増やさなきゃという当初の目的は達成させられたかなと。
一方で、損失の度合いによっては、長続きしないサービスもあります。
学習型サブスクはちょいとハードルが高いかも
月額1000円で、Web周りの学習ができるというサービスに加入しました。加入当初は元を取るぞという気持ちが発動し、1日2-3時間、同サービスに向き合っていましが、ここ最近はほぼほぼ手つかず状態が続きます。
モチベーションアップのためか、ロールプレイングゲーム形式で、演題をクリアするごとにレベルは上がるものの、明日もやろうという気にはならない。
仮に1ヶ月間手を付けないと、レベルが下がり復習という仕組みを取り入れることができれば、継続的にやらなばという気持ちになります。
自分自身の知識のレベルも知ることとなり、本当に意味での身についているか否かを確認することもできますし。
囲い込んだら、損失回避バイアスで攻略
会員獲得のために、今ならポイント◯倍などいう謳い文句を多く見かけますが、入り口はお得感を強調して、会員化されたら損失回避的なアプローチでつなぎとめることができるのかなと思った次第です。