やる気を数値化できちゃう。DXってすんごい
新卒で入社しても3年経てば3割ほどが離職していまう昨今、やめちゃう本人にとっては理由は色々あるけれど、企業側としても、なら早く行ってよというところでしょう。
この手のミスマッチを解消すべく、あの手この手と企業側は日々、社員のメンタルチェックを欠かせない訳ですが、DXの普及、進歩により、この心の叫びが数値化して見える化できちゃうとのこと。
これなら、ミスマッチも早期に発見でき、双方にとってもハッピィでしょう。
簡単なアンケートで、やる気をチェック。
この社員のやる気を数値化するツールは、既に色々な会社から出ているようで、ソニーでは、BE Heardというツールを使用。
仕組はいたって簡単で、数十問からなるアンケートに答えるだけで、回答者のやる気、正確に言うとエンゲージメントを即座に数値化できます。
エンゲージメントが高いと、一般的に会社への忠誠心が高く、かつ生産性が高いと言われています。
DNPではWevoxなるツールを使い、社員のやる気度をチェックしているとか。こちらも簡単なアンケートにと答えるだけで、エンゲージメントを数値化。
このように簡単なアンケートで、やる気が数値として見える化できることができ、企業としても人事面でも対策に加え、将来的には対外的に、このやる気を公開し、投資判断のネタに使ってもらうことも国を挙げて取り組みが進められています。
非財務情報、人的資本とは
投資先の主要ネタとしては、企業の財務情報が一般的ですが、これに社員のやる気という非財務情報も投資のネタにする動きが注目されています。
2022年が、その元年とも言われ、政府は上場企業に対して、人的資本などの非財務情報の開示義務を検討しているようです。
業績はとてつもなく絶好調だけど、やる気が低いとなれば、将来的には生産性が落ちるのではという懸念が先回りし、投資にも影響してくることでしょう。
このように、これまでは中々見えにくくかった社内の様子も、外に向けて公開されることで、より一層労務管理の重要性が増してくるでしょう。
ブラック企業根絶
働き方改革の普及、コンプラ重視などもあり、一昔前に比べると働きやすい環境に変わってきたなと肌で感じることは多くなりましたが、ある自動車メーカーの不正で露見した上意下達の社風を見るにつけまだまだ道半ばと感じました。
が、今回取り上げたやる気度の見える化で、旧来の慣習などは徐々に改善されていくことでしょう。
新卒社員の早期離職にも、このツールが活かされることを切に願うばかりです。