中間選挙大敗
2014年11月14日の中間選挙で与党民主党が大敗。米議会は上下両院で共和党が多数を占めることになりました。日本で言えば、衆議院、参議院の両方で野党が過半数を取ったようなもの。ねじれどころの騒ぎではない状態。
野田さんは退陣したけど・・・。
数年前の総選挙で民主が大敗して、政権は自民に移行しましたが、アメリカの場合は、ちょいと政治システムが違うようで、早々とオバマ大統領退陣とは行かないようです。
政治システムの違い
日本の場合、法案を通す国会と国を運営する政府が一緒だけれども、アメリカ国会と政府が独立し合い、互いにけん制しあっている状態。なので、オバマ大統領は身内の民主党から、ヤンヤヤンヤと批判されちゃうこともあるわけです。
TPPも身内から批判の的
アメリカの場合は、大統領が貿易を促進する権限(TPA)があり、議会の承認を得て付与されます。が、この権限反対に猛反発しているのが身内の民主党。支持基盤が労組というのもタブンに影響していると思いますが・・・。
中間選挙で状況一変
共和党は?と言えば、むしろTPPには好意的。なので、TPAを賛成する可能性も大。敵と手を組み、法案を成立させる?日本では考えられないことが起きるわけです。
過去にもクリトン大統領が敵の共和党と手を組み、北米自由貿易を成立させたという事例もあり、もしかしたら、TPPもこのような段取りを踏むかと思います。
日経ビジネス NO.1776