最初はいい人に見えたけど・・・
主人公の男性はは売れない画家なものの将来を嘱望されている才能を持つという設定。
パトロン付でアトリエも提供されて環境は申し分なし。だけど、何かが足りない・・・。個展を開いても全く売れない。かわいそうと同情してしまう位、残念な主人公。
が、ある女性との出会いをきっかけに人生が良き方向に回転し始めます。
弄びすぎ妖艶な魔性の女
そんな彼の人生を大きく変えてしまうのが、バーで知り合った訳ありそうな女性。地元では札付きの怖そうなお兄さん達とつるんでいるもの、その暮らしから抜け出したいと思っていました。
そんなタイミングで彼女と出会ったのが良かったのか、お互いを慰め合う中、どんどんとお互いがのめりこみ一線を越えることになりました。
まぁ、ここまではよくある話。この関係を知った彼女の友達から「俺の女に手を出しやがって」脅されるも、一歩も引かない彼。純愛路線の作品だと、ここまでは思っていたのですが・・・
作風に変化
作品の技法の変化は、突然訪れる。何と絵の具に自分の生の血を使いだし、これが彼の作品に足りないものを付け足した感じになり、個展は大盛況。売れに売れまくるも、材料は生き血。
彼の性格も、そのあたりから、ちょっとエキセントリックというか、何かとりつかれたかのように彼女や弟の言う事も聞かず作品づくりに没頭・・・。
しだいに離れる仲間
しまいには他人の血を使って、作品を仕上げる始末。詳しいことはネタばれになるので、この場では詳細は触れませんが、後半はただただ気持ち悪いの一言。彼も相当病んじゃってきます。
魔性の女に振り回されっぱなし
着地点はどこに落ち着くのかと、最後までは観てしまったけど、結局は、この女性に振り回された感じが。彼女との出会いがなければ、もう少し全うな人生を歩んでいたはず。まさに下げマンといった感じ