好調な米国経済
米国経済がのりにのっている。そんなめでたい話に水を差すような今回のお話。それが自動車ローンの過剰融資。返済能力のない人達に融資して、後の世界経済を揺るがすリーマンショックを引き起こす遠因にもなった例のあの事件が、もしかしてだけど・・・。
負債残高は膨れる一方
2014年第四半期の全米家計調査によると負債残高は2010年以来の高水準。その内の8%を占めると言われる自動車ローンは前年同期比10.8%増。延滞率も上昇しているのだから、穏やかではない・・・。
月々15万円の返済で行き詰る
自動車ローンの平均残高はおよそ日本円にして300万円弱。日本で言えば、ミニバンクラスをローンで購入したようなもの。2年ローンで月々15万円位。
相当な負担額になるわけで、当然、返済が厳しいという人がチラホラで出始めている。
証券化して、サクッと売り飛ばす
融資する側とすれば、この返済を証券化して売り飛ばしてしまえばいいわけで、自分が被害を被ることは抑えられる訳です。これって、サブプライムローンと同じように、ローンをバラバラに債権化して、投資商品化して販売するのと一緒。
同じ過ちをまた繰り返しているというのが正直な乾燥
どうなる世界経済
米国経済の好調さを受けて、新車販売は1652万台。リーマン前の水準に戻したのいうのだから、凄まじい。SUVが売れるのもわからないでもない。けど、このバブルがはじければ、今、我が世の春を謳歌している自動車メーカーも大変なことに。
やっぱり、リスクヘッジということで、新興国向けにも力を入れていかないと、後々苦労するかも・・・・
日経ビジネス NO.1782