下方修正の衝撃
2015年7月に決算見通しを、売上高7.6%、営業利益17.5%引き下げました。これに敏感に反応したのが投資家の方々。2万3000円を超えていた株価は2万円に下落しちゃいました。
下方修正の要因
下方修正の要因はどれもスマホ関連。ひとつは、スマートフォンの金属ケースを削る「ロボドリル」の発注が取り消されました。お相手はサムスン。GALAXY S6 の売れ行きが厳しいことを示唆しています。
ふたつめは中国。スマホメーカーに加工機を収める工作機械メーカーかrあNC装置の注文が減ったこと。
どちらもスマホ関連の話であり、これからのスマホ市場の行方が厳しいものになるのでは?というのを示唆しているようで怖いですが・・・
慌てるそぶりなしのファナック
需要の読みにくいスマホ向けについては、そもそも、いつ消えてもおかしくない特需として捉え、他の事業と明確に分けていたとのこと。
ファナックにしてみれば、予想したことが実際に起きただけですから、さほど驚かなかったのでしょう。
「ロボドリル」も他の事業への転用を既に考えているようですし、例えスマホ需要が落ちても、他の業界で活かす道はあるようです。
特需とわりきる豪胆さ
神風的な特需というのは、ほんとにありがたい。けれど、これがなくなったらどうしようとゾッとしちゃって何もしないのが一般的な会社。
特需のネタを他の産業にも使いまわしちゃおうと考えるのが一流の会社なんでしょう。