遡ること約15年前
2001年、小泉内閣時代に道路公団の民営化が閣議決定されてから、2015年で約15年。2005年に東日本をはじめとする6社が発足しました。
んで、2015年が民営化されて節目となる10年を迎え、新聞、ニュースなどで取り上げられていたので、まとめました。
民営化により、どう変わったの?
民営化以前は道路公団が、高速道路の建設・管理、借金などを保有していました。これが民営化されると、日本高速道路保有・債務返済機構という団体が道路資産、借金を保有。
各道路会社が、この団体に対し、道路のリースという名目で借金を返済するこという仕組みに変わりました。
で、民営化の成果はと言えば・・・
SAPAなどのテナント売り上げは、民営化直後の2006年度より2割近くも増えました。SAにスターバックスやらマクドナルド、はたまたはSAPAのお土産品など話題になること事欠かないといった印象で、それまでとは異なるサービスを提供。その取り組みが一定の成果を上げていると思います。
肝心の料金収入が・・・
民営化ともなれば、各社が道路料金を創意工夫しながら、利益拡大に向けて取り組めるはずなのですが、料金設定の管理は国が握っており、道路会社ではいじくり倒せないのが実情
仮に、その料金設定の裁量を道路会社に委ねたら今よりもお得な料金設定ができるんじゃないかなと。例えば交通量の少ない夜間の料金を下げてみたり、交通量の減る季節の料金設定をいじってみたり・・・
となれば、各道路会社間での競争も高まり、互いに切磋琢磨しながら、よりよいサービスが生まれると思います。
借金は減ったけれど・・・
当初約40兆円あった借金は、この10年で、28.8兆円。10年で約10兆円返済した計算になります。このペースで行くとなると、完済は2045年頃。
無料開放時期が2065年と言われています。が、道路の維持費やら新たな道路建設などもあり、その実現性を危ぶむ声もチラホラ。
一層、株式上場しちゃったら
国の関与が強いと言えば2015年11月に上場する日本郵政も一緒。上場により、より民営化に向けたサービスを充実させてきています。となると、道路会社の株式上場も一つの手かなと。んで、料金設定の裁量を道路会社に委ねる。
となれば、2045年を待たずして、借金を完済できるのではないでしょうか・・・