他のドラキュラ映画とは一線を画す
ドラキュラ映画と言えば、男性ものが相場ですがこの映画に出てくるドラキュラは女性。
人間と共存を第一に、互いに人間は襲っちゃダメよと規律がしっかりしたドラキュラ達なのです。
外見は人間そのもの、中身はどちらかと言うと人間寄り。嬉しかったり、悲しかったり、喜んだり。一通りの人間的に感情を持ち合わせています。
なので、より感情移入しやすい作品になっています。
禁断の恋
人間と同じ感情を持つドラキュラですから、人を好きになるのも当然。主人公のドラキュラはレンタルビデオ店で偶然出会った人間に一目惚れ。すぐさま自宅に持ち帰るも、正体がバレるのが怖くなり早々と帰します。
というのも、ドラキュラモードになると抑えがきかくなるんです。全人格がドラキュラに乗っ取られ凶暴化。知らないウチに襲っていたなんてことも。
が、彼女は意を決して、自分がドラキュラであることをカミングアウト。愛の力が強いのか、彼もあっさりと彼女がドラキュラであるこをあっさり受け入れ、自分もドラキュラ入りを果たします。
これでお互いドラキュラとなり、晴れてここにドラキュラ界の新生カップルが生まれたのです。
トラブルメーカーの妹登場
しばらく2人だけの幸せな時間を過ごしていたわけですが、そこに問題児の妹が転がり込むこととなり、さぁ大変。
姉としては妹との同居は絶対反対。ドラキュラ界のドンに妹を引き取って欲しいと懇願するも、1週間の期限付だから我慢してねと。
泣く泣く同居を受け入れましたが、妹の悪行は留まることを知りません。禁止されている人間の生き血を吸うことを平然と行うは、しまいには姉の恋人とやってしまうなどやりたい放題。
が、そんな悪童も天罰が下る時が着ます。
他のドラキュラ同様、太陽の光には滅法弱い。100年近くも生きられる強い生命力なくせに太陽の光を浴びるとあっさりと死に至るわけです。
で、この妹の最期がまさしくコレ。普通に暮らしていればまず朝を迎える頃には太陽の光が入らない暗い部屋に退避できるのに、それさえもできなきない事態が発生するのです。
最後の家政婦の取った行動が溜飲を下げて、すっきりしました。
まとめ
人間との共存で苦悩するドラキュラ界隈を描いた作品で、普通に楽しめます。ずっと作品中に気になったのが人間に噛みつきたいという衝動。これ人間に例えるとどうゆう状況なのかなと。大好物の餃子やミニカステラが更にてんこ盛りで置かれているのに我慢すると一緒の感情なのかなと。