長時間労働は減ってないよ
残業は悪というのが、ここ最近の風潮じゃないでしょうか。
国も本腰入れて、立ち入り調査をしたり、長時間労働を強いる企業を公表するなどして残業を抑制を図っていますね。
ブラック企業なんてレッテルを貼られようものならイメージダウンは必至。ので、企業側も躍起になって残業時間削減に勤しんでいます。
とは言うものの、この傾向ってバブル時代から変わっていないというのだから相当根深い。
年間労働時間は20年前の1995年からほぼ横ばい。相当な覚悟がなければ、なかなか難しいでしょう。
これって企業側に問題?
業績不振で、人員削減。残った社員が退職した人間の仕事を引き継ぎ業務量増大。
結果、キャパオーバーとなって残業が増えてしまう。ある意味、残業が増えるのは企業側に問題があるというのが世の中の見方。
けど、本当にそうなの?もしかしたら雇われ側にも原因があるのでは?というのが今回のお題です。
日経ビジネスの記事を見て、思いあたる節もあり、納得していました。
家に帰りたくないという理由
例えば、家族のいるような人は、「奥さんのボヤキを聞くのが嫌だ」とか、「リビングで微妙な空気が流れるいたたまれない時間を過ごすのが嫌だ」とか、「子供との会話が弾みそうにもない」とか。家族皆が寝静まった頃に帰宅して、ゆっくりとプロ野球中継を見ながら晩酌したい。
と思われる方もいるはず。
独身であれば、「家に帰ってすることがない」とか「お隣の家族がうるさいので早く帰りたくない」とか。
ママであれば、「早く帰宅すると晩ごはんを作らないといけない」とか「家事をするのは億劫だから会社にいさせて」とか。
人それぞれ帰宅したくない理由は考えられます。
漂流する帰宅イヤイヤ族
フロアの電気も消され、パソコンも起動しない。ということで、追い出されるように会社を後にする社員。
飲み屋と言ってもお金を使っちゃうしということで、ファミレスやら図書館的なカフェが繁盛しているそうです。
早く帰れるのは嬉しいけど、家に帰るのはちょっと。ただお金は使いたくないというニーズをうまーく汲みとったと言ってもいいでしょう。
残業撲滅の解決策は
残業撲滅で成果を上げたトリンプの例は参考になります。残業する場合は事前に申請書を提出。加えて反省文を書かせるという徹底ぶり。
申請書を出すだけでも、面倒なのに反省文とは・・・
しかも反省文は一度提出すれば終わりではなく、何度となくやり直しを命じられるというのだから、たまったものではありません。
ここまで大変な思いをするのなら、残業しないで帰った方がましとなる訳です。
嫁の小言を聞くのは面倒だけど、それ以上に面倒な事を強いられるのであれば、嫁の小言を我慢して聞く方がまだマシとなる訳です。
結果、限られた時間で、仕事を仕上げなくてはいけないということで、残業しないために、どう仕事を進めるべきか、一人ひとりが考えるようになったようで、業務中の私語が激減したとか。
しかも19年連続増収増益という結果を残しているのだから凄い。
自分も仕事の仕方を見つめなおす良い機会になったと思った次第です。