人が集まらない、飲食業界
多少、景気が上向いているからでしょうか、近年人手不足が色々な業界で囁かれています。
特に深刻なのが飲食業界。昔の学生のバイトと言えば飲食店が相場でしたが、人が集まらない。
時給を1000円にしても全くダメなんて話も聞きます。
結果、社員に負担がかかり、全く休みのない状況に陥っているのが現状です。
来客を予想できれば・・・
そんな悩みを知ってか知らずか、IoTを使った労務管理サービスが脚光を浴びています。
カメラやマイク、無線LANを設置したセンサーを店頭に設置し、来店客の容姿や性別、年齢層、同行者の有無などを計測するというもの。
極めつけは何を話しているかまである程度予測できてしまう点。
「おっ、カップヌードルが売り切れだっー!!」なんて、お客の悲痛な叫びも全てマイクで補足可能。
そのデータを基に、仕入れ個数を変えてみたり、どのような層にカップ麺が売れているのかが把握できる。
このお店で得た情報をメーカーにフィードバックすれば商品開発にも役立てられます。
データの使い道は労務管理
売れ筋、購入層のチェックに目が行きがちですが、このIoTのサービスは、労務管理に活かせるという点が受けています。
曜日別、時間帯別に過去のデータを基に、来客数を予測して、お店にその情報を提供。
その情報を基に、店長はバイトのシフトを組めるわけです。
経験と勘を頼りに人員を配置していた今まではとは異なり、より精度の高い人員配置ができる。
今までの過剰に人を割り当てていたのもこれで是正されます。
場合によっては店長も休みが取れるようになるかもしれません。
目のつけどころが素晴らしい
こちらのサービスを開発したのが米コラタ。
商品仕入れやマーケティングに行きがちなデータ活用を労務管理に絞ったいう所が他社との大きな違い。
しかも、どのお店も労務管理の悩みというのは共通して抱えていますから、需要としてはかなりあります。
ちなみに米国のユニクロでは既に導入済みだとか。
日本にも近い将来導入されること間違いないでしょう。
これで世の馬車馬のごとく働く店長にも休息がもたらされることになりますが、一方でバイトで生計を立てる人にとっては受難の時代に突入。
バイトを3つ、4つ掛け持ちしないと食べていけなくなるんでしょうね。
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