最近やけに見かけるカラフルなパッケージ
喫煙歴20数年ですが、その間パッケージデザインは時代に合わせて変化していきました。
マイルドセブンシリーズであれば、記憶する限り3回位は変わっている。デザインならまだしも、ブランド名までマイルドセブンからメビウスと大きく様変わりしていますからね。
とは言うものの、キーカラーに大きな変更はなく、マイルドセブンはブルー、マールボロは赤。
ところが最近では、タバコのパッケージカラーとは思えない黄色やら水色やら、カラフルなパッケージカラーのタバコも出現。
しかも今、最も勢いのある銘柄ということで興味深かったので記事にしました。
その名もアメピス
インディアンのイラストが象徴的なアメピスこと、アメリカン・スピリット。
友人にもこの銘柄も吸っており、知ってはいたけれど、ここまで人気の商品だとは驚きました。
お値段も480円と他のタバコに比べ若干高め。なのにバカ売れ。
原料に高品質な有機栽培のたばこ葉を使い、香料や保存料は一切使用していないという所が受けているのでしょう。
歴史的にもまだ日は浅く2011年に発売という新参者。それが急角度でシェアを伸ばしており、JTもかなりの危機感を抱いています。
2015年のシェアはわずか1.2%ながら、ブランドスイッチの激しいタバコにおいて、ある販売店では2割弱を占めるまでに成長しています。
対抗策打つJT
巨像JTから見れば、まだまだアリさんのような存在のアメスピですが、大きく育つ前に芽を摘むべきということで、アメスピ迎撃販促を激しく展開。
が、その勢いの前になすすべなしという散々な結果に終わりました。
ならば買ってしまえばいい
ということで、アメスピと戦うことは諦め、仲間に取り入れる方針に転換。
2014年のアメスピの利益のおよそ300倍弱の金額で買収。
投資家達から「買収額が適正でない」と批判されましたが、JTはむしろ、「かなりシビアに見積もった投資額」と強気の姿勢。
大型買収で何度も成功を収めているJTが言うのですから、説得力があります。
営業マンに安堵の声
この買収で、最も喜んでいるのが最前線で戦うJTの営業マン。
「これで膨大な販促費を使ったり、神経をすり減らさなくてもすむ」との事。
この声に、いかにアメスピが強いかが伺えます。
敵対ではなく仲間にしちゃう。
今回のJTとアメスピの仁義なき戦いは、どの業界でも起こっている話。
お互いに競い合って打ち負かすに越したことはないですが、消耗が激しともなれば、手を結ぶというのも解決策の一つかと感じました。
JTばりに買収に長けた企業であればの話ですが・・・