あの技術もイスラエル産
自動運転に欠くことのできない画像認識技術で世界の先を行くEyeQ。創業わずか17年で世界のトップクラスの企業に成長しました。
他にも今では馴染みのあるファイヤーウオールやフラッシュメモリー、これらも全てイスラエル産。
これらの輝かしい実績を踏まえて、イスラエルのことを中東のシリコンバレーと呼んでいます。
シリコンバレー化した理由
1948年に建国されたイスラエル。人口はわずか850万人。
豊富な労働力もないし、輸出できるような天然資源もない。ないないずくしで出た結論が、ハードではなくソフトに特化しようと。
政府の支援もありますが、どちらかと言うと、イスラエルの国民性にあるようです
強さの秘密
まず教育の現場では、「イスラエル人は失敗を恐れない。親も教員みな、とにかくやってみなはれ」のスタンス
日本では到底考えられない思想ですね。
失敗しないように、そのリスク潰しに注力して結果出来上がりは平凡すぎる、どこかで既に発表されたネタでは?というのが往々にしてあります。
続いては戦争と隣合わせという地政学的な問題。
周辺をアラブ諸国に囲まれていますからね、否が応でも国防に力を入れざるを得ない。
イスラエルではユダヤ人のみ高校卒業後に2-3年の兵役義務があり、優秀な学生ほど、戦闘ではなくITの研究開発に回され、徹底的な教育を受けるそうで、結果、ITの技術力が高まると言った好循環が生まれるそうです。
イスラエルでは、出身大学よりも、兵役における任務が重要とも言われているのは頷けます。
最後に官民一体となった研究開発。
なんと政府からの支援額は運用資金の85%に達するとか。
もちろん融資を受けるには厳しいチェックが入りますが、ここまで支援するというのは国もかなり力を入れていることが伺えます。
国民性もあるでしょう。
他にも、とにかく議論好きで、「ユダヤ人が2人いれば政党が3つできる」とも言われる程、自己主張が強い。
それと上司に対して、思ったことをビシバシ言っちゃう「空気を読まない」もイスラエルの国民性ともいわれています。
他にも「お金は奪われることがあってもスキルや知識は奪われない」といったスキルオリエンテッドの考え方。
日本で言えば手に職をつければ、食いっぱくれしないと言う考え方でしょう。
このような環境で育てられることもあって、世界をあっと驚かせるような技術がポコポコと生まれるのだと思います。
クルマは持たないけれど心臓部はイスラエルが握っている、そんな世の中になることも考えられますね。