ブランド力を構成する要素とは
日経BPによるブランド調査についてのお話です。
ブランドとは、その言葉の持つイメージが多くの人で共通に持つものと解釈。その数が多ければ多いほどブランド力が強いと認識していました。
例えばAppleであれば、「革新的」、先見性、おしゃれ、クリエイティブというイメージを多くの人が持っています。
それこそがAppleのブランド力の強さだと。
で、話は長くなりましたが、日経BPのBtoC企業のブランド調査では、フレンドリー、役立つ、個性や魅力、革新性の注目度の4つの要素を総合的に見てブランド力を測るというもの。
非常に具体的でわかりやすいですね。
アミューズメントパークの場合
例えばUSJの場合、このブランド調査ではライバルのディズニーランドよりもブランド力が高い結果となりました。
それまでディズニーランドに大きく水を開けられていましたが、ここに来て一気に急上昇したのはミニオンのおかげ。
4つの要素のウチのフレンドリーが一気に高まり、ディズニーランド超えを果たしたと言えます。
すし専門店の場合
続いては寿司専門店のスシローです。
寿司店ながらもスイーツに力を入れたり、スイーツ専門店を立ち上げたりと革新性の注目度の点で評価されたりと思われます。
とは言え、これだけに
とどまらないのがスシローの凄い所。
矢継ぎ早にフェアを展開することで、フレンドリーのスコアを大きく伸ばし、ブランド調査では前年の174位から37位大躍進。
ライバルのくら寿司が大きく順位を落とし、明暗がはっきりと分かれる結果となりました。
100均店の場合
最後に、100円均一ショップのダイソーの場合です。
競合他社にはキャンドゥやセリアがいます。ブランド力ではダイソーがぶっちぎりの1位ですが、競合他社の順位もダイソーには及ばないものの大きな伸びをしているとか。
昨今では、100年均一の商品をSNSで紹介する人たちが多い。特に若い女性にその傾向が強く、それがフレンドリー要素の上昇に貢献しているようです。
この動きを察知してダイソーではさっそく、彼女たちの共感を得られそうなゆるキャラの商品開発に着手するなど、王者として徹底ぶりが垣間見られます。
色々な角度で見られているのね
といった具合に、企業は様々な視点で日々評価されていることに気付かされました。
その変化を早めに察知して即行動に移しているのもまた驚きました。
ブランドを育てるのには、時間がかかりますし、当初のコンセプトからズレてしまうのはよくある話。
今回ここで紹介した企業もまた、ブレることなく日々大変な思いをしてブランドを磨いていることを考えると、いち消費者として応援したくなりました。