OPEC会議決裂の真相
先に実施されたOPEC会議で、減産かと思いきや、現状のままという所に落ち着きました。加盟国で思惑がバラバラだったようで、サウジアラビアが減産を拒否ったという話が新聞でチラホラ・・・。
そもそもサウジは、今までも減産はしていたのに、他国は全くしていなかった訳で、お宅がそうでるならウチだって、減産しないよというのが真相っぽい。
共通の敵、アメリカと言えば・・・。
そもそも、ここまで原油価格が落ち込んだのはシェール革命で沸くアメリカの増産が原因。2014年には対前年比100万バレル増。全世界の需要が68万バレルというのがだから、供給過剰な訳です。
アメリカにとっても痛手
増産で我が世の春を謳歌しているアメリカと思いましたが、原油価格がここまで落ち込むとなると逆に採算が悪化してしまう。自分で自分の首を絞めている状況に陥っているわけです。
サウジアラビアの深謀遠慮
となると、サウジアラビアはシェール革命による増産にダメージを与えるという狙いから、減産をしなかったとも見てとれます。が、真の狙いは他のOPEC諸国向けというのだから穏やかではありません。
バラマキを自粛せよの声
OPEC加盟国のベネズエラやイランでは、原油を財源にした社会保障などのバラマキをしているようで、これがサウジアラビアにとっては、許しがたく映っているっぽい。
原油価格のレートをもっと下げて財政均衡を保つよう、要請しているようにも見える。
一部では、2015年には50ドルとも言われているし、ガソリン代が安くなるのは諸手を挙げて大賛成ですけど、不景気になるのだけはご勘弁願いたい
日経ビジネス NO1770