企業の資金調達のおさらい。
素人の僕が知っている範囲で言うと、企業が外部からお金を借りるってなると真っ先に思い浮かぶのが銀行。上場企業であれば株式。で、今回のテーマである社債。この3本柱が主な資金調達先です。
銀行は今やチョーがつくほどの低金利。お金を借りる側として大変有り難い状況。株式もこれまたチョーがつくほどの高値がつき企業にとってもウハウハ状態ではないでしょうか。
のに、これだけではまだ足りないのか、はたまたリスク分散という理由からか、社債というものも活用して外部からの資金調達も利用しています。
社債とは守りの投資
投資する側としては、株式が攻めの投資か、やや攻めの投資信託か、はたまた守りの国債か。自身のポートフォリオの運用実績を見ながら投資額を決めていきます。
んで、この中に選択肢の一つとして社債というものを組み込むとなると、運用方法にもまた変化が出てくるのでしょう。
国債よりも、利率が高く株式よりもリスクが低い社債。国債をやめて社債に切り替えるという動きも出てくるでしょう。
例えばソフトバンクの社債は、国債の利率が5年もので0.05%に対し、期間7年もので利率1.38%と高め。
大和証券グループの社債はソフトバンクの社債まではいかないものの、3年で0.30%、5年で0.5%
利回りという点で投資先を選ぶとなると、国債よりも断然社債の方がメリットありと思うのは当然でしょう。
国債と同レベルのウーブン・プラネット債
このように僕的には利回り重視で投資商品を選んでいるわけですが、トヨタがこの度発行した社債、ウーブン・プラネット債は期間5年で国債と同レベルの利率0.05%。
旨味のない利率に見えますが、この利率の低さは企業の信用力が大きく影響しているとか。
例えば銀行からお金を借りる際に、借り手の資産状況や収入を見ながら利子を決めます。その際、返済力ありありと言うことであれば利率は低めに。これは厳しいかなと思えば利率は高めに設定します。
これと似たことが社債の利率設定でも起きているのかなと。
ってなると、先に上げたソフトバンクや大和証券は、トヨタに比べると信用力が劣る。ので、利率がトヨタに比べ高いと、こうなる訳です。
SDGs関連投資は今や投資家の人気商品
加えて、昨今の時代の流れと言いますか、環境配慮はポーズではなく投資を呼び込むのに必要なピースになってきています。
ので、SDGs関連の投資商品は、投資家の関心も高く引き合いが多いということも利率が低めに設定されている理由の一つとと言えます。
ウーブン・プラネット債は、まさに今の世に合致した商品であり、投資先はトヨタのSDGsの取り組みに向けられるとか。恐らく中核は、ウーブン・シティになるかと思われますが・・・
今や社会的信用力が求められる時代になっており、企業も本腰で環境に力を入れていく必要に迫られているのです。
個人投資家も、利回りではなく社会貢献という尺度で投資をする方も今後増えていくかと。
そう考えると、利回り重視で投資先を選んでいた自分が恥ずかしい。今の時代に合わせて投資先を選ぶ方向も検討してみようかなと思った次第です。