中価格帯も充実。ニトリの戦略

デフレの雄、

デフレ下の勝ち組として称されるニトリ。アベノミクス前の円高ドル安の中でも、8回も値下げをしてきっちりと増益更新を果たしていました。

ニトリ

が、円安ドル高の今、輸出産業は潤いを見せているものの、国内向け産業とは言えば仕入れ値の高騰などにで苦戦を強いられています。

ニトリも苦戦かと思いきや、きっちり増益を果たし、この消費者の意識変化に敏感に反応。対策に乗り出しているのだから、さすがです。

中価格帯の商品を充実。

それまでの中心年収が200万円~500万円。それを500万円~800万円に引き上げようという狙いの下、景気が上向いているの見るや、試験的に従来よりもちょい高めの価格帯商品を増やしてきました。

んで、機が熟したと見るや2015年の「ニトリ・クオリティー・ライン」としてブランド化。本格的にちょい富裕層を狙い始めたワケです。

おねだん以上はキープ

例えばクッション。従来品に比べサイズを大きくして、羽毛量を増量。カバーには本革を使うなど質感も向上。従来品より2倍以上の価格設定ながら、他社に比べれば半額以下。

ニトリ

おねだん以上は、ハイクオリティ商品にもきっちろ受け継がれているのです。

出店戦略も変化

従来は、郊外への出店が多かったニトリ。休日ともなれば、道路まで長く伸びたニトリ渋滞が起きていましたが、ここに来て出店へを都市部に変更。

都市部への人口流入・集中が、企業の出店にも大きく影響していることが伺えます。

郊外出店しても、人が集まらなければ意味ないですし・・・。そうなると成長の余地のある都市部を狙うのは必然と言えば必然なんでしょう。

今回、ニトリが出店したのが銀座。都市部と言っても、ど真ん中。ニューブランドを取り扱い、2015年はさらに都市部に100店舗ほど出店するなど、今年はニトリの都進出が加速する都市となるでしょう。

大塚家具とバッティング

同じ業界を見渡せば、最近お家騒動で話題となった大塚家具がいます。高級から中級まで取り揃え、けっしてニトリやイケヤと競合しないと言っていたけど、今回のニトリの戦略変更を受けて、大塚家具も心中おだやかではないでしょう。

大塚家具

ニトリvs大塚家具の仁義なき戦いが勃発することは間違いないでしょう。

価格重視から質重視

全く実感のない景気上向きですが、デフレ下に比べると価格よりも質を重視する傾向が強まっている印象を受けます。

セブンイレブンの質重視のPB商品がヒットしたり、ファミレスも価格帯アップが功を奏しているみたいだし・・・。

んで、今回のデフレの雄、ニトリの変心。市場動向に敏感な企業が、質重視に移行しているのは、意識変化が起きていることを決定ずけている感じがします。

この先、他の業界においても、価格よりも質を重視した動きが活発になりそうな予感。

価格と質は密接に関係していることを、少しでも理解している人が増えれば、仕事もさぞやりやすいだろうにと、自分ごととして考えてみた次第です。