世界的な金融業の地位を死守?
アメリカのウォール街と並んで世界の金融の中心地と言えばイギルのシティではないでしょうか。製造業で世界的成功は収めたものの、その後は海外勢の攻勢に会い衰退。往時の勢いもなくイギリス経済どうなるの?という時に鉄の宰相、サッチャーさんのおかげで金融業をという新たな産業を育て世界的な地位を確立していきました。
その遺伝子は今も脈々と受け継がれているなというのが今回のお話です。
国を挙げて新ビジネス育成に本腰か
日本でもここ最近よく耳にするフィンテック。
ITの力で金融業に新たな産業を育てようということで、金融業界とは異なる分野の業種が参入し、新ビジネスの育成に力が注がれています。
特にイギリスのそれはかなり本気度が伺えるもの。世界を代表する金融大国の地位を死守するぞという意気込みすら感じます。
ネットバンキングMonzo(モンゾ)
例えばモバイル専業会社モンゾに銀行免許を付与したのがその最たる例。
既に130万人の利用者がいるとのこと。
他にもRevolut(レボリュート)という会社は、企業価値が17億円に達しているとのこと。
どちらもネットバンキングとして成功しています。
送金ビジネスにスカイプ開発者
送金ビジネスで今注目されているのトランスファーワイズ。こちらもイギリスの会社で何とこの会社の創業者は、あのスカイプを開発した人。
スカイプのおかげで海外がグンと身近になりました。割を食ったのは国際通話会社。とんでもない価格破壊の被害を受けたのですから。
これと同じようなカタチで送金ビジネスにも価格破壊の波を引き起こしたのがトランスファーワイズなのです。
最大で1/8ダウンというのですから他の送金会社からしてみたら御まんま食い上げ状態です。
そもそも送金ビジネスのコストの仕組みとは
送金をする場合、複数の銀行を経由して、経由することに各銀行のマージンがのっかり、ゴール地点になるととんでもないマージンの雪だるまができあがりこれが送金コストとなり、利用者にとってはかなりの負担になっていました。
この中間マージンを一切排除したのがトランスファーワイズです。だからコストも1/8まで圧縮することができるのです。
ここがフィンテック
この中間マージンを排除できた陰にはフィンテックの技術があります。例えば日本からイギリスに送金したい人、イギリスから日本に送金したい、この2つの取引を独自のシステムでがっちゃんこして、日本から日本、英国から英国に切り替えることで大幅なコストダウンを実現できたのです。