フェイク料理が食料危機を救う
フェイクハンバーグ、フェイクマヨネーズ、フェイク牛乳、どれも本来の食材を使わず植物性由来の素材を使うことで、本物と見紛うほどの食感、味を再現していますが、これも食糧危機という止むに止まれぬ事情から。
この先、世界的に人口増が予想される中、圧倒的に供給量が少なくなる。それを補ってくれるのがフェイク料理なのです。
他にも環境負荷への軽減という側面も。例えば牛さんのゲップが温暖化を引き起こす原因の一つになっています。加えて飼育に使う水が相当な量となり、環境への負荷もバカにならない。
で、今回のお題となる昆虫も環境負荷への軽減から、「昆虫も食料として見るのはありじゃん」という声が高まっているのです。
昆虫食ベンチャー続々
海外では既に、昆虫食を商売とするベンチャー企業が続々と誕生しています。
フィンランドの円とキューブでは、食用コオロギを1300円で既に販売中。驚くことに家畜屋さんが、養豚業からコオロギ生産に乗り換えるほどだとか。
というのも、この会社、コオロギ育成専用コンテナなるものを開発し、効率的な育成に成功。それをキット化して販売という所まで手広く事業を展開しているのです。
他にもオランダのジョイント・ベンチャーでは、食用バエの育成キットを開発中。食品業界のガリバー企業、ネスレやユニリーバーも関心を高めているというのだから、この先、昆虫食が普通にスーパーのイチコーナーを設けるほどに成長するかもしれませんね。
日本の未来は明るいかも
何かと海外勢に先を越されている日本ですが、昆虫食の世界では肩を並べるほどに研究が進められています。
とは言っても、企業ではなくいち個人的な活動になりますが、慶大の学生が昆虫食イベントとなるものを開催。
昆虫を使ったパスタやカナッペなど、レシピの開発に余念がないとか。
野菜、肉、魚にはない味や風味が楽しめるということで、これまで様々な料理を開発しています。
将来的には昆虫食の専門店を出店したいと意気込んでおり、日本の未来は明るいかなと。
課題はグロテスクな見た目
焼き魚は食べられるけど、バッタの佃煮は気味悪くて食が進まない。そう思われる方は多いかと思います。
昆虫も、そのものの姿形のママ出されると箸は進みませんが、ミンチ上にしてくれれば何とか行ける気がします。
それと慣れというものも。昔から食卓に普通に昆虫食が出ていれば違和感なく食べられると思うんです。
昆虫食が普及し、生まれた時から昆虫食を食べているという世代になれば、さらに広がりを見せるでしょう。