安心を売る。イオン
館内に長く滞留しもらってついで買いを誘発する。
これまでのイオンの必勝パターンが、このコロナ禍で変化し始めています。
館内の来場者数を計測して、混雑が迎える前に入場規制をしくというもの。
これも安全に買い物をしていただくための取り組みの一つ。
他にも0.5秒で検温できるシステムを導入したり、業務用サーキュレーターを導入したり、まるでスタジアムばりの物々しい雰囲気がしますが、ここまでしてくれるなら安心して買い物ができると思うことでしょう。
イオンばりに徹底して、コロナ感染防止に取り組む小売店は相当の体力がないと厳しい。
これから、この手の安全対策の充実が店選びの一つに挙げられることは間違いないでしょう。
オンラインランドセル販売。百貨店
続いて百貨店。コロナ禍で最もダメージを受けた業界として挙げられています。業界全体の対前年比は約70%減という状況。
これまで手厚い接客も見直されつつあります。浜松の百貨店ではランドセル販売をオンラインを活用して販売しているとか。
事前に電話でお客様の要望などを聞き、オンラインを使い、一つ一つ丁寧に説明していくというもの。
しっかりと照明を使い、カメラも数台用意されていることでしょう。専任と思われるオンラインスタッフの元、手際よくオンライン販売が行われます。
ランドセルの構造や刺繍の構造など細部にわたり、事こまかく。その様子はまるで店内で繰り広げられる接客そのもの。
コロナ禍前より、オンライン販売は開始しており、スタッフは手慣れたもの。
客側も、コロナでオンラインを経験したこともあり、スムーズに受け入れられているとか。
今後、他の百貨店でもオンライン販売が目立ってくることでしょう。
まとめ買い需要に対応。ハム売り
所変わってスーパーでは、売り物に変化が起きているのが特徴。
コロナ禍ではまとめ買い需要が旺盛で、量の多いものが売れに売れたとか。
300gの大容量のパックごはんが即売り切れたり、ハムなどの加工食品では3-4連タイプがよく売れたとのこと。
お店側では期間限定で7連のハムの販売を計画しており、好評であればこの先も継続して販売されることでしょう。
買付代行。旅行会社
続いて、移動制限で大打撃の旅行会社。特に海外旅行は壊滅状態。
そんな厳しい環境の中、生み出されたのが買付代行会社。例えばHISでは、全世界に広がるネットワークを活用し、企業からの要望に応じて商品の買付サーブスなどを展開。
企業からの問い合わせも多く、今後も主力になっていくことは間違いないでしょう。
これからも続く新たな消費行動
このように消費行動の変化に即座に対応している企業の取り組みは眼を見張るものがあります。
座して待つとなれば終わってしまうことは確か。
日本企業の素晴らしさをあらためて実感した次第です。