クラウドファンディングも盛り上がり
先日のブログでも触れましたが、ソニーが主催者となってクラウドファンディングのサイトを外部企業にも開放。それまで自社製品だけだったのに、何ともまぁ、太っ腹な施策を展開しています。
それまでは資金の厳しいベンチャー企業の主戦場でしたが、豊富な資金を持つ大企業をも参加するということで、クラウドファンディング市場は大いに盛り上がりを見せていると言えます。
で、今回のお話もそれに似たような話ですね。ベンチャーが資金を募り、事業化していくというもの。
日本では、なかなかスタートアップは育たないと言われていますが、ここに来て大きな盛り上がりを見せています。
ファミマ、JALが出資
コンビニ大手のファミリーマートとJALが出資したベンチャーは、人工的に流れ星を作っちゃうという、今までにはない事業。
コンビニと航空会社とあまり接点はない感じですが、ファミマにとっては観測イベントやタイアップ商品の展開など、それはそれで本業にとってはメリットがあります。
JALも、自社の価値向上に貢献するとふみ、出資を決めたとか。
他にもKDDIがIoT向けの通信サービスのスタートアップを約200億円で買収するなど、活発な動きが見えます。
ベンチャーと袂を分かつことも
パナソニック、大和ハウスが出資する自動洗濯物折りたたみ機を開発したセブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ。当初は今年中に商品の発表をしていましたが、シルクや一部化学繊維などの衣類をうまくたためないを理由に発売が延期されました。
ベンチャーがわでは、とりあえず発売して、市場の声を聞きながら改良をしていくつもりでしたが、不具合のある製品は出せないという出資者の声に押さられる形で延期となりました。
ベンチャーの社長いわく、大企業の思慮深さを学びましたとは言うものの、ベンチャーならではのスピード感が失われちゃったのでは?と思うのは僕だけでしょうか。
大企業とベンチャー企業の難しさ
大資本による支援、提携は時として、資金が枯渇している企業にとってはありがたい話である一方、一部自由度を奪われるというリスクがあることを、この一件で学んだのではないでしょうか。
自動運転技術のZMPとディー・エヌ・エーが提携解消になってしまった事例もあり、なかなか一筋縄でいかないかなと。
となると、小口で資金を多くの人たちから集めるクラウドファンディングの方が、まだ良いのかなと思った次第です。
[amazonjs asin=”4822259757″ locale=”JP” title=”起業の科学 スタートアップサイエンス”]