野村再生工場。もう一度咲かせるのも監督次第

働き方

悲しい末路の不採算事業だけれども

ポートフォリオの入れ替えで、企業は時代に合わせて変化し、生き延びてきました。

その過程では成長事業により多く投資したり、はたまた新規事業に手を伸ばしてみたり。

一方で、不採算事業からの撤退やら売却という残酷な面もあります。

復活なるか、阪急百貨店

2017年、セブン&アイから切り離され、H2Oに売却された阪急百貨店の2店舗がまさにそれ。

H2Oでは、これまで投資を抑えていたことが社員の士気低下と見向き、20数年ぶりの改装を決断。

世は百貨店不況とも言われ、厳しい市場であるのにも関わらず、これは大きな決断だったはず。

新店舗で働く社員も新たな監督のもとで再スタートを切ることで不安もあったはずですが、この投資で俄然やる気が出たことでしょう。

他社に移籍したら優等生だった件。JSR

投資効果がうっすいということで評価の低かった事業が、他社に移籍したら有望事業として期待されることになった件。

JSRのある事業がエネオスに売却されました。エネオスのエネルギー事業のROAは0.7%。一方、JSRから買収した事業のROAは5.8%。

しかも、この事業はEVカーの普及で今後需要が見込める製品ということで、エネオスおける期待値も高まっています。

化石燃料事業がより一層厳しくなる中、エネオスはポートフォリオの組み換えを着々と進めています。

移籍で新たな才能が開花。地球の歩き方

コロナ禍で大打撃を受けた旅行業界。海外旅行ではマストアイテムとも言える地球の歩き方も被害甚大。事業継続が厳しくなり学研に売却されました。

それまでは、改訂作業がルーチン化していましたが、コロナ禍を経て、旅行という軸に頼らない企画本がバカ売れ。

書籍のムーやらジョジョの企画本などは新聞やテレビなどでも取り上げられ大きな話題を呼びました

まとめ

事業売却の憂き目にあい、暗い未来をつい想像してしまいがちですが、このように移籍先で、さらに成長する事業もあることは確か。

要は事業を活かすのも殺すのも監督次第と思った次第です。

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