明日は我が身
業績が芳しくないために会社が吸収合併される、はたまたさらなる成長を目指して他の会社に会社を売却する。
いずれにせよそれまでの環境とは大きく異なることが予想され、苦労が絶えないという負のイメージが。
上司が外国人になったり、お給料が減らせたり、出世の道が断たれたりなどなど。
いつかは自分の身に起こってもおかしくない。ので、そんな時に備えて、少しでも心の準備をと思い、備忘録を兼ねてまとめてみました。
タカタの今
エアバッグのリコール騒ぎで経営破綻に追い込まれた自動車部品メーカータカタ。
海外の部品会社に吸収合併されましたが、働く社員のコメントからこれまでとは大きな変化はないとのこと。
しいて挙げれば、何かしらの決済を取るのに海外の親会社にお伺いを立てなければいけない位
というのも、業績が安定しているから、親会社もこまかく口出ししてこないといった印象です。
とは言え、現在進めている案件は経営破綻前に受注した案件。この案件が全て消化したら、厳しさが増すことが予想されます。
嵐の前の静けさといったところでしょうか・・・
余力のある内に売却が良い
事業が安定しており、きっちりと黒字経営をしているなど余力のあるうちに会社売却をする例も。
会社売却もタイミングがあるようで、業績が下降中ともなれば、買い手も少なく条件もさらに悪くなる。
が、業績順調であれば、社員全員の雇用を守る、社名を残すなどの条件を相手に飲ませることも容易とか。
これも経営者の判断によりけりですが、余力があるならもう少し事業を続けてもいいのではといった未練もありますが、そこをきっぱりと絶ち、社員のためを思い会社売却に踏み切る。素晴らしいと思います。
まさにわらしべ長者
会社売却で、中小企業入社だったのが、あれよあれよと大企業社員になっちゃうという好例も。
新卒時にはかなわかった大手企業の入社が、M&Aによって期せずしてかなってしまうというのは、まるでわらしべ長者を見ているようで、負のイメージが強かっただけに驚きましたよ。本当に
売却されるタイミングによりけり
社員の幸せ、不幸を左右するのも、会社売却によりけりかなと。
成長型M&Aであれば、これまでの仕事からさらにステップアップして、新たな領域の仕事を手がけられるという明るい未来が待っています。
が、再建型M&Aともなれば、茨の道が待っている気がします。給料も環境も親会社の意向が強くなり、心労も絶えないでしょう。
とは言え、負の側面しかないと思っていたM&Aが、良い面もあり大いに勉強になりました。