まだ判断がつきにくいテレワークへの移行
新聞などで報じられる記事によれば、大企業を中心にテレワークの恒久化が進んでいます。
とは言え、日本の9割を支える中小企業も含めて考えると、完全テレワークに移行するか否かまだまだ慎重な印象を受けます。
ある調査によれば、20年5月の回答では週5日のテレワークが約25%に対し、21年4月のそれは約12%。と約半分以下に低下。1日ないし、2日出社という半テレワークが進んでいます。
1回目に比べ人の流れが多い3回目の緊急事態宣言と似たものを感じつつも、週5日はしていたものの色々と問題が出てきたので、週1ないし、週2日に切り替えたのでしょう。
テレワークだと仕事のスピード落ちるもんで・・・。クックパッド
テレワークの課題としてよく言われるのが、従業員間のコミュニケーションの希薄化。出社していれば上司の隙間時間を見計らって決済を受けることが容易にできましたが、テレワークになるとメールやチャットで報告し、判断を仰ぐこととなる。
この報告・相談業務が積み重ねていくと、確かに業務スピードが落ちてしまうのは確かです。
てなわけで、クックパッドでは、開発チームに限り週5日出社を推奨しています。ITのプロダクト開発中に繰り返されるトライ&エラーも、チームで話し合いの場を持ち、色々と意見が出し合いながら、次の手を考えていくわけです。
対面だと、色々な意見が出やすく結果、トライ&エラーのサイクルもグルグル周り、開発スピードもあがるとか。
IT業界ともなると、パソコンの画面越しに打ち合わせして、はいおしまいかと思えば、対面を重視している所に驚かされました。
出社は息抜きという発想。Gunosyは週1-2日出社推奨
ニュースアプリのGunosyもフルテレワークから週1-2日の出社を導入した企業の一つ。
一人自宅の部屋にこもって仕事をしてくると、どうしても煮詰まってしまうこともあり、新たな発見も出会いにくい。
ということもあってか、週1日、2日の出社を推奨。しかも場所はシェアオフィスで他企業との接点も多く、ちょっとした息抜きにもなるし、新たな発見に出会うこともあります。
Gunosyの場合は、従業員一人ひとりのクリエイティブ能力の向上を狙った施策にも映ります。
瀕死のウィーワーク。コロナ禍で復活か?
Gunosyは、これまで六本木ヒルズ、アーク森ビルと事業拡大に伴い移転してきましたが、コロナ禍をきっかけにシェアオフィスへの引っ越しを決断。選んだ先は、あの何かと話題になったウィーワーク。
他にもふるさと納税サイト運営のトラストバンク、IT人材紹介のギークス、決済代行サービスメタップスなどが利用しています。というわけで、コロナ禍をきっかけにウィーワークが復活するのでは、ひそかに期待しています。
先に挙げたIT会社は渋谷スクラブルスクエアのウィーワークを利用しているようで、ある意味、ブランド化しているのかなと感じた次第です・・・。