企業によって対応様々。テレワーク環境
会社に電話したと思ったら、今自宅って。この会社転送サービスを使って自宅にいながらにして会社宛の連絡を受け取れる環境を、このコロナ騒ぎで導入したとのこと。
一方、テレワークの環境が整っていないため、新たにノートPCを用意したり、通信用のルーターを用意したりと、ドタバタな企業もあります。
とは言え、在宅勤務もかなり定着してきたようで、周りのお客さんもほぼ在宅。環境も整ったし、テレワーク勤務万全かと思いきや思わぬ障害が発生しています。
通信量約40%アップも問題なし
まるで格安スマホの話を聞いているようで驚きましたが、ネット通信でも通信量が増大し、速度が鬼のように遅くなっているようです。
アクセスが集中する仕事開始の9時、昼食後の1時は特に速度が遅くならないかハラハラ。この時間にアクセスを控えるよう、社員に通達する企業もあるほど。
実際、昼間の通信量は在宅勤務が実施される前の2月と比べ、約40%もアップしています。
が、中の人に言わせれば、通常期の夜と比べれば、まだまだ少ないようで、キャパシティは十分耐えられるレベルだとか。
なのに、体感では遅い。会社にいる時に比べてグルグル時間が長いという声も聞きます。
鬼門はVPN?何それ?
この通信障害の正体はVPN。バーチャルプラベートネットワークというもの。通常のネット環境よりもセキュリティが半端なく高い。
企業と在宅勤務する社員をVPN環境下に置くことで、セキリティを担保できるというわけです。
が、VPNのキャパが小さい。そもそもVPNはニッチなサービスで、これまで数十年間利用されてきたものの、利用者数は爆発的に伸びることはなかった。
VPNバブルが起きるかも。
ところが、コロナ騒ぎで、一気にVPN需要が急増。仮に数万人規模の社員をVPN環境でつなげるとなると、回線が逼迫する可能性大
最大手のNTTコムでは新規受注を一旦停止したり、既存客のID追加も停止し、通信速度の品質維持に務めているとか。
とは言え、今後さらにVPN需要は高まることが予想され、IIJなどではシステム増強を進めるとのこと。
今までは日の目の当たらないニッチなサービス、VPNですが、在宅勤務で一気にメインストリームに駆け上がるかもしれません。
集合住宅も通信速度に難あり
通信速度の低下はVPNだけではなく、一般の通信回線でも引き起こされているとか。
例えば集合住宅の場合がそれ。光通信導入済みとは言っても、親機から各家庭への配線はLANケーブルや従来の電話線を使っている所が多い。
となると光回線の本来のパフォーマンスが出ないことも。LANケーブルだと1ギガの速度が100メガ。電話線となると数メガというトホホなスピードに。
これではつながらない、遅いという不満の声が上がるのも頷けます。
集合住宅の通信環境工事も需要が増えるでしょう。今後は。