今や私たちの生活に欠かせないリチウム
リチウムイオンバッテリーと聞くと、あっ、あれねとまず想起するのがスマホ。他にもPCやら、ダイソンのハンドクリーナーなどなど多くの製品に使われています。
が、このリチウムという資源が、値上がりしているというとことで、記事にしてみました。
値段が高騰すれば最終製品に転嫁される訳で、今よりもグーンと高くなってしまう恐れもあります。
資源国は5カ国ほど
このリチウム。採取できるのは塩分濃度の高い塩湖という所。
ニッケルやら銅、金と違い鉱山を掘って採掘するというものではないというのが他の資源と異なるところ。
産出国はチリ、ボリビア、中国などの5カ国と少なめ。
けど、生産コストが安いというので安定供給がされてきたわけです。
取引手法がちょいと違うのもミソ
このような資源というのは、先物取引市場みたいに売り手と買い手を仲介する場があります。
需要と供給のバランスを見ながら、その時々に応じて価格を決めている。
ので、公平性は担保されている。
が、リチウムの場合は、売り手と買い手の直接交渉が主流。足元を見られて高値を捕まえさせられるというのも考えられるわけです。
リチウムバブル発動
2000年代にプチバブルを経験したリチウムですが、その後は安定した価格相場を維持してきました。
が、2016年頃から第二次リチウムバブルが発動。資源地は産出国の中国。
国内の旺盛な需要に支えられ、リチウムが高騰しているそうです。
電気自動車需要でプチバブル
主な需要先は、電気自動車。国を挙げて補助金をつけて電気自動車開発を奨励しています。
この分野は、まだ発展市場なので、中国としても覇権を取りたいと思っているのでしょう。EVなら中国メーカーなんてことが近い将来に起きれば、してやったりなのですが、これがまた新興企業なども入れ混じり玉石混交状態。粗悪な電気自動車もあるんでしょう。
EVの販売実績では、既に米国を抜いて世界第一の市場に成長しているとか。
便乗値上げ
中国の価格高騰の受け、他国も便乗して値上げをする始末で、リチウム市場は現状かなりのバブル状態になるわけです。
商社もこのチャンスを逃さじとばかりに生産増強と行きたいところですが、そこはしたたか。
現在の高騰は一時的なもので、いずれ収束して元の価格に落ち着くと踏んでいるそうです。
というのも、中国のEVも、今では多くのプレーヤーが参入してますが、いずれ淘汰していくでしょうと。となれば需要も落ち着くと。
この嵐が過ぎ去るのはただただじっと堪えるしかないようです。
スマホ値上がりさえしなければいいのですが・・・