戦後最大の負債額タカタ
シートベルト、エアバッグと言えばタカタ製。という認識の僕にとっては安全で信頼のできるメーカーと思っていました。
それがどうでしょう、エアバッグの不具合で死傷者を出し、数百万台?レベルのリコール問題に発展。自動車メーカーがはタカタを潰してはならぬとばかりに支援はしていたけど、負債額2兆円ともなればカバーしきれない。てな訳で、戦後最大の負債額で倒産してまいました。
そもそもリコールは自動車メーカーが発表
そもそもリコールは、自動車メーカーから発表されるもの。過去にも自分が乗っていたクルマでも確かエアバッグが開かないとか、ECUが誤作動するとかというのはありました。
これ全て自動車メーカーから通知で、近くお店に来てくださいね。直しますからというものでした。
ということは、これらのリコールは、自動車メーカーがリコールの責任を負って直しますよというもの。
部品メーカーが責任を負って直しますはとは書かれていません。
タカタの件で部品メーカーも戦々恐々
が、タカタの1件で、部品メーカーも責任の一端を負うことになってくるでしょう。
基本、納入先の自動車メーカーの要求に応じた品質で部品を作られます。加えて部品メーカーの品質基準にも照らし合わせて、求められるスペック以上のものをつくり品質的に申し分なし。リコールの矢面に出なくても、そこはしっかりとしたものを作ってきた訳です。
新たなコスト問題
品質もそうですが、厳しいコスト要求というもあり、部品メーカーも、それはそれは乾いた雑巾を絞る位のコスト削減努力をしています。
が、今回のタカタの1件で、コスト増に繋がるお客様センターなる窓口機能を設ける必要が出てきました。
とは言っても、このエアバッグはどのメーカーのもの?というのを知り得るのは一般消費者では難しいですし、どういった質問をすればいいのか悩みますよね。
ちょっとした不具合らしきものが発生すれば、担当セールスにまず連絡して見てもらうというのが一般的な流れかと思いますね。
会社倒産させるほどの破壊力
今回のタカタの倒産で学んだことは、リコールが会社倒産をも引き起こすものであるという点。
数万台リコールなんて新聞などで目にします。多少の出費は覚悟しないといけませんが、まさか倒産までに至るとは・・・
そう考えると、お客様センターを設置するよりも、より品質向上にコストをかける方向になっていくんじゃないかなと。
過剰とも呼べるくらいに、石橋を叩いて叩いて渡るぐらいに。
そして、危険の目は早めに摘む。
その方向に動いていくのではないでしょうか。
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