陸の孤島で原油高騰
よくよく考えてみると沖縄は本島と離れていることもあって、原油などは輸送しないとダメ。なので、島の中には製油所があって、そこから沖縄全土にエネルギーが供給されています。
車のガソリン、船の燃料、そして発電所などなど。
ところが、この製油所が採算の悪化で操業を停止すること事態となり、ガソリン代は高騰するわ、発電所も停止に追い込まれるわで大変な時代となっています。
石油発電所の停止
沖縄電力では、石油発電所を停止し、現在は石炭火力発電所を稼働させています。需要急増する夏場などは、泣く泣く高コストの石油発電所を稼働している訳です。ということもあり、採算性は非常にきびしいという事情があります。
そんなエネルギー逼迫状況を受けて、バイオマスを活用した新電力の発電所が建設されることになりました。
建設が決まるや否や、申込が殺到するほどの活況を呈しており、いかに現状のエネルギーが高いかがわかります。
自作EVを市販化か
車も同様に、世界的に注目を集めるEVにも、民間レベルで早くから開発が進んでいます。そもそも本島に比べガソリン代が高いことが原因。んで、その取り組みというのが凄い。通常のガソリンを使った車を改造して、そこにモーターを積んでEV化してしまおうというもの。
それも街の整備工場屋レベルが団結して取り組んでいる所が凄い。価格もお手頃で100万円前後。目標は60万円前後というのですから、かなりの本気度が伝わってきます。
また沖縄にはEV化のインフラも充実している点も見逃せないポイント。
日産リーフ発売時に、レンタカー屋さんでは大量にリーフを仕入れをしました。その際に、街のあちらこちらに充電器が設置され、今なお増え続けているとか。
これもEV普及には追い風となっていると言えるでしょう。
地産地消で先を行く
宮古島では、お家とEV化のガッチャンコさせた地産地消がかなりの勢いで進んでいるとか。
太陽光で得たエネルギーを車に貯めて、必要に応じて使い、つくって、ためて、つかうというループがほぼほぼ出来上がっているとか。このループの普及にも積極的である車販売店では、街の行事などにEVカーを貸し出して、発電機が代わりに使ってもらったりしています。動く蓄電池とはよく言ったもので、確かに外出先での電気に事欠かないこと間違いないでしょう。
自然エネルギー先進県、沖縄
そもそも島ということもあり、エネルギーの逼迫に悩まされ続けていたつらい歴史が沖縄にありました。
が、その中で、県民が知恵を働かせて、その苦境を乗り越えるアイデアを出し続けたことで、自然エネルギーへの移行もスムーズに行っている気がします。
この先、沖縄に倣えという時代が来るかもしれませんね。