エリア拡大で先行。KDDI&ソフトバンク
5G元年となった2020年ですが、出だしは見ての通りの低空飛行。そもそも対応機種が少ないというのが原因ですが、5G対応のiPhoneが発売されたことで5G普及に弾みがつくこと間違いなでしょう。
そんな好機を逃すまいと思ったのか、総務省が4G向け基地局を5Gサービスに転用可を打ち出しました。
これに敏感に反応したのがKDDIとソフトバンク。2社合計で2022年3月までに約1万の既存基地局を5G対応に変更する計画を打ち出しました。
併用できないドコモ。乗り遅れた感が・・・
ライバルの発表を受け、ドコモの焦りは半端ないでしょう。
そもそもKDDIとソフトバンクは併用可能なスウェーデンのエリクソン製。対してドコモのそれは国産製。併用はできるものの色々と弊害が出る恐れがあるとか。
例えば、併用する弊害として、4Gのスピードが落ちるという説。既存客に対する品質劣化はどうしても避けなければならないというトップブランドとしてのプライドなのでしょう。
なんちゃって5Gは、5Gと呼べない
加えて、4G、5Gの周波数を併用している限り、5Gならではの高速、大容量というメリットが享受できない。
スマホの画面上には5Gと表示されるものの、中身は4Gにちょっと毛が生えた程度。
ドコモは、これをなんちゃって5Gと揶揄。それって優良誤認でしょうと真っ向からライバルの5Gを否定します。
そうだったんだ。瞬速5G
このような背景があると、ドコモの打ち出した瞬速5Gという意味がわかります。
4Gを圧倒するスピード。大容量動画を数秒でダウンロードできちゃう、遅延も少なくオンラインゲームでも泣きを見ることが少なくなる。
が、あなたの自宅で使えるまで、もう少し辛抱してねと。そんな裏メッセージを感じさえします。
しばらくは様子見。本格普及は2年後?
では、ドコモの掲げる瞬速5Gが本格的に利用できるのはいつ頃になるのか。
計画では2021年の後半から徐々に進めていくと発表されています。ということは、本格普及は2年後の2022年頃になるでしょう。
今の所、4G回線で不便を感じることはないので、僕的には十分待てる範囲。ちょうど今契約中のスマホが2022年に2年契約満了を迎えるし、タイミング的には問題なし。
ので、じっくり焦らず5G化を進めていってほしい。逆に焦って本格普及が遅くなるのは困りもの。
もしかしてドコモ帰り現象が起きるかも
気になるのが4G、5Gを併用するKDDIとソフトバンク。エリア拡大でドコモを先に行くメリットを享受していますが、2年後、3年後は苦しくなってくるのでは。
ドコモの本格的な5Gが普及するようなものになれば、ドコモに乗り換えるユーザーも増えるかもしれません。
十数年間何度も解約を検討したドコモですが、もしかしたら継続していて良かったなと実感する日がくるかも。
とにもかくにも瞬速5Gの成功を切に願うばかりです。