米HP復活の兆し

ノートpCIT業界

元HPユーザからしてみれば

遠い昔、5年間ほどHPのパソコンを使っていました。

それまで使っていたDELLのパソコンに比べて、取り立てて優れている点はないものの、大きな不具合を起こすことなくハードな使い方をしていたにも関わらず、よく持ちこたえたと思います。加えて価格もリーズナブルですし、コスパに優れたパソコンというのが僕のHPの見方です。

けど、盤石だった世界シェア1位の座も、新興のLenovoに奪われ、僕もその流れに乗っかるように今ではLenovoユーザーに。

それ以来、HPの存在は僕の中ではなくなってしまったのです・・・・

HP

いつの間にかの分社化

Lenovoに世界シェアを奪われたのが原因なのか、米HPの業績は低迷。なんと2015年には分社化され、従業員は約四分の一までに減らされ、再スタートを余儀なくなされました。

分社前はサーバーやネットっワークサービス機器など手広く事業を展開していましたが、分社後は、パソコン、プリンター業のみを扱うこととなり、規模は小さくなったものの再び世界シェアに返り咲きました。

ノートpC

無骨なPCじゃダメよ、ダメ、ダメ

それまでの米HPのパソコンは、お世辞にもオシャレとは言い難いものでした。個人的にもデザインよりも機能がしっかりしていれば十分と思っていました。

が、実際に所有してみると、多少デザインされているPCの方が所有した時の満足感が高いことに気づきました。

たまーに、会社のMacbookを持ち歩く時は、仕事ができる人という錯覚に陥ります。

てなわけで、新生HPではデザインにもかなり力を入れはじめます。

市場調査をみっちり行い、消費者ニーズを把握。行き着いたのが若手デザイナによるプロダクトデザイン。他にも異業種のプロダクトデザインも参画し、デザインに磨きをかけるこっとに成功。2016年に発売したスペクトル13は高級感あるデザインが人気を博し、家電見本市CESでも最優秀賞を獲得。

そして4年ぶりの世界シェアのトップの座に返り咲くのでした。

米HP

フットワークが軽く

分社化したことで、意思決定のスピードが上がったとのこと。組織の階層もそれまでの10から6に減り、組織全体で即断即決が高まったようです。

恐らく米HPの中での病は意思決定の遅さにあり、それが市場ニーズとのズレを引き起こしていたことを上層部は認識していたのでしょう。

でなければ、大胆なリストラを行なえませんからね。

とにかく今後の米HPは大注目。今使っているLenovoが調子悪くなってきたら、次はHPでもいいかなと思う今日このごろです。

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