生成AIで一人勝ち。nVIDIA

IT業界

生成AIの開発には高性能GPUが不可欠

チャットGPTの登場で対話型生成AIの注目が集まる昨今、どこもかしこも対話型生成AIの開発に力を入れはじめ、世の対話型生成AIバブルの様相を呈しています。

このバブルの恩恵を受けているのが、あの半導体メーカー、nVIDIA。GPUの世界では絶対王者と言ってもいいでしょう。

生成AIの性能を左右するデータ量

そもそも生成AIの性能は、パラーメーター数や学習するデータの多さに比例しており、チャットGPTのVer.02では15億個でしたが、現在のVer.04では1兆個というとてつもない数に達しています。

この大量データを扱うには複数のデータ処理を同時並行で進める並列演算が得意なGPUが不可欠。

GPUと入っても性能には幅があり、その中で生成AI開発者の中で人気が高いのがnVIDIAの高性能GPU「H100」。現在、品薄状態が続き価格も上昇しています。

H100導入先は、クラウドサービス会社

GPUのH100の価格は500万-600万円。とても個人が買える代物ではありません。PCにnVIDIA製のGPUを積むのとはわけが違います。

てなわけで、主要顧客となるのが、世のクラウドサービス会社。AWSであったり、マイクロソフトのアズール、Googleクラウドなどなど。

生成AI開発者は、これらのクラウドサービスを使うことで、安価に高性能GPUの恩恵を受けられるわけですが、それでも開発に必要とするサーバーの数が少ないようで、ほぼほぼ開発者の間で取り合い状態になっています。

我が世の春を謳歌、nVIDIA

対話型生成AIバブルにのっかり、業績は絶好調。2023年の純利益は対前年比9倍。一時は低迷していたのが嘘のような状況となっています。

高性能GPUの品薄は、需要に供給がおいついていないようで、まだまだこの先も業績好調が続いていくこと間違いないでしょう。

生産を受託するTSMCの生産技術が向上すれば、生産のリードタイムも短くなるようで、品薄問題も解消されていくでしょう。

まとめ

PCパーツ屋さんのイメージしかなかったnVIDIAですが、あれから20年近くが過ぎ、自動運転などの世界で存在感を示し、2023年になってからは対話型生成AIの世界で欠くことの出来ない存在。

常に時代の真ん中にいる感じがしてなりません。時代に合わせてメインの事業を変容し、きっちり成功に導く。

あらためて、ジェンスン・ファンCEOの先を見る力に驚かされる次第です

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