人手不足の解消に一役?フィジカルインターネット

従来はハブ&スポーク

ネット通販の拡大により人手不足が深刻な問題となっている物流業界。この問題、日本は問わず全世界に当てはまるようで、この課題解決に向けた研究が進められています。

これまでの物流の仕組みはと言えば、一言で言えばハブ&スポークという考え方が最も効率的と見られていました。

各トラックが積載した荷物を一度大きな倉庫に運び、そこから各個口へと配送していく。

自転車の車輪に見立てれば、中央の軸にあたる部分が大型倉庫。そこから四方に伸びるスポークが個口先に向かう経路となります。

が、ここに来て、最も効率的と思われたハブ&スポークに疑問の声も。今の世の中にはもっと適した方法があるのでは?ということで、フィジカルインターネットという考え方が注目されています。

トラック

通信になぞって考えると見えてくる

一旦、集約してから各方面にばらまくという仕組みは、電話にも同じことが言えます。

が、一旦集約はしたものの、箱の中は空きがいっぱい。全てが埋まることはなく無駄が生じていました。

一方、インターネットの場合は、集約と作業はせずに網の目に張り巡らされた通信網を使い、空いている経路を探してはそこに通信という箱を効率よく流し込んでいく。

で、受け手の所には様々な経路を通して送られてきた箱が再構築されて手元に届くという訳です。

これなら無駄なく効率よくモノを運べます。

この考えを物流に持ち込んだのがフィジカルインターネットなのです。

電話

肝はシェアリング

フィジカルインターネットを実践していく上で、欠かせないのが倉庫の共有。

今は会社ごとに倉庫施設を管理していますが、これを開放することで倉庫の稼働率も上がります

加えて、トラックの積載率も上がります。

積載率もほぼほぼ空気を運んでいるという無駄が生じています。

なので、荷室が空いているトラックを効率よく仕事を流すためには、倉庫の共有化が必要となってくるのです。

倉庫

フィジカルインターネットの世の中とは

まだまだ実験段階ですが、物流システムの共有化は徐々に進められています。

例えばA車のトラックが荷卸しして会社に戻る途中に、B社の倉庫に立ち寄って荷物を積んで、とある荷主に届ける。

これで空荷だったコンテナを効率よく使えることができる訳です。

ドライバーさんは仕事が増えるのでは?と思っちゃいますが・・・

トラック

勝ち組と負け組はどうなる?

この仕組が浸透すれば、どうしても勝ち組、負け組は出てきてしまうもの。

勝ち組としては、システム会社さんあたりでしょうか。

負け組としは、倉庫で働く人達でしょうかね。効率よくモノを運べるようになれば、荷物管理のスタッフも今ほど必要なくなるのかなと。

とにもかくにもこの仕組が早く普及することを期待します。

物流