ECやるならZOZOを使え
大手アパレルメーカーもECに本格的に乗り出すと言われ、やっと重い腰を上げた感のするアパレル業界のEC化
他の商材の場合、洋服の場合、サイズや風合などネットでは難しいと言われ、そこまで浸透しないのではという先入観がここまで遅れた原因でしょう。
そんな慎重なメーカーをよそに、グイグイとEC化を進めアパレル業界の勝ち組となったZOZOTOWN。
これまでの歴史の長さもあり、ECにおけるノウハウは十分。時間をかけずにスムーズにEC化を進めるにはZOZOに乗っかる選択肢しか考えられないでしょう。
自社サイトでZOZO超え
そんなZOZO一強の中、自社サイトでECサイトを運営し成功しているのがベイクルーズグループ
2015年時点ではZOZOTOWN向けの売上が多かったものの、わずか2年で逆転。2019年ではZOZO向けに対し、約3倍の売上になると予想されています。
成功の要因は、様々ありますが店舗とECの在庫を一元管理したからでしょう。
店舗とECで在庫を一元管理
そもそもアパレル業界では、店舗向とEC向けに分けて在庫管理している所が多い。
となると、店舗では品切れなのにECで在庫がたっぷりという状況が生まれたりする。
あるいはその逆もしかり。てなわけで、はたからみたら非常に効率が悪い。
そこで、物流倉庫を一箇所に集約して、店舗とECの在庫を一元管理することに。
これにより機会ロスを軽減することができました。
店舗とECで同時販売を実現
他にもアパレル業界で言うところ「ささげ」作業の改善が挙げられます。
ささげとは寸法を測ってモデルに着せて写真を取って原稿を作成するというもの
業界では一般的に2週間位かかるSA作業
これを1-2日に大幅に短縮。物流倉庫が一元化されたことで、このようなスピーディな対応が可能になったわけですが、それにしも、これらの工程を1-2日で仕上げてしまうというのは驚きのスピードです。ある意味、サイト更新という作業になるわけですが、早くても1週間位の時間は欲しいものです。
この大幅な制作時間の短縮により、これまで実現できなかった店舗とECの同時販売が可能になります。
良きお手本となるのでは
といった具合に、ECと店舗の両立には在庫の一元管理とスピードがいかに競争力を高めるものだということを学びました。
これってアパレル業界に限らず、他の業界にも転用しても十分成果が出ると思います。
けど、既存システムをゼロから構築するドラスティックな作業が待っているとなるとなかなか踏み出せないのでしょう。わかる気がします・・・