ファミマ増殖に見るコンビニ業界の生き方

ファミマ流通業界

サークルKの店長いきいき

駅から徒歩0分の好立地のコンビニ、サークルK。なのにお店はさほど混んでいるでもなく、レジで並ぶこともまれ。

だったのに、ファミマに衣替えしてから様子が一変。

品数も豊富になり、明らかに店としての魅力は高まったものの、レジ待ちの長蛇の列にへ辟易するほど。

急ぎの時はまず立ち寄りません。

店長としてはウハウハでしょう。サークルK時代に比べると圧倒的に客数は増えているし、売上が上がっていることは容易に予想できます。

時より顔を見せる店長も、どこが元気がいい。

数の論理とはこうも強力なのかと感じました。

ファミマ

主役交代、大阪の雄、ファミマ

地方によって、強さを誇るコンビニは様々。セブンイレブンの天下統一が着々と進んではいますが、局所的には、まだまだ他のコンビニも頑張っています。

セブンイレブン

例えば大阪。それまではローソンの牙城と呼ばれていました。ダイエー傘下時代の1975年に第一号店をオープンし、長きにあたり大阪の大名として君臨していました。

が、栄枯盛衰とでも言うのでしょうか、その座をファミマに奪われてしまいました。

潮目が変わったのは、ファミマの2009年のam/pm買収。これをきっかけに大阪進出の足がかりをつかみ、それからは怒涛の出店攻勢で2014年にはローソンを抜き、大阪出店数でトップに立ったのです。

過去には、オーナーさん候補との商談では名前すら知ってもらえず、「ローソンみたいなお店のものです。」で、やっと話が通じていたことを考えると、出店数では圧倒的に負けていたわけです。

それを諦めることなく、トップを射止めた執念は尊敬にしちゃいます。

コンビニならではのドミナント戦略

普通に考えると同エリア内に、同じお店がボコボコと出店するのは需要の喰い合いとなり、あまりよろしくないと感じてしまうもの。

ただし、コンビニの場合は別。

配送ルートやら、バイト君のローテーションなどを考えるとむしろドミナントの方がお店を回しやすい。

結果的にあるお店では売上は落ちるものの、全体で見ると売上増になっているというのですから不思議です。

職場の近くにも歩いて1分なのに、ローソンが2店舗あるし、これってドミナント戦略の一環なのでしょう。

ファミマ

オーナーには多店舗経営を推進

出店攻勢で肝となるのがオーナーさんの協力。箱はつくっても働く人がいないとなると出店もできません。

新規にオーナーさんを募集するのも大変だし、そこで取った行動というのが既存オーナーさんの多店舗経営支援。

これならば教育に関しての時間も省略できますし、運営元として非常に助かる。

オーナーさんも、近くに立地してくれれば、シフトやら配送やらで何かと便利。

お互いにとっていいことずくしです。

コンビニ

まとめ

ドミナント戦略と多店舗経営、これが出店の肝になることがよーく理解できました。

新規にコンビニが出店したら、間を置かずに近所に同じコンビニが出店することも想像できちゃいます。

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