PB商品が幅をきかすコンビニ
PB商品のヒットで快進撃を続ける最大手のセブンイレブン。製造元を見ると大手ナショナルブランドだったなんてことも当たり前になってきました。
店内の棚はほぼほぼPB商品で埋め尽くされ、NB商品が隅に追いやられる始末。
PB商品の開発も、セブンイレブンレベルの店舗規模であれば売上もある程度の見込めるのでメーカーにとってはおいいしい話。
とは言え、本音と言えば、NB商品を拡販していきたい。そんな声なき声を広ったのがファミマのうまいパン決定戦です。
大手パンメーカー9社が集結
この企画の肝はナショナルブランド名を全面に出せること
。自社の名前を思いっきり全面に出した商品を棚に並べられることはメーカーにとっても俄然が力入るでしょう。
加えて対抗戦ですから、他社には絶対負けられないという気持ちも高まること必至。
参加メーカーは、ヤマザキパンを筆頭に、伊藤製パン、フジパン、神戸屋などの全9社。全国5ブロックにわけて、地域ごとにNO.1を決めるというもの。
地域によって、味の好みが変わることを考慮したのか、全国統一に比べ1位になる確率は非常に高まる。本社を置くお膝元では是が非でも1位を取ったるというのを狙っているかもしれませんね。
そもそものきっかけは
このNB寄りの企画がなぜ実現できたのか。ある意味、PB商品全盛の反動とも言われています。
どのお店に行っても代わり映えしないという声が一部から出ているとのこと。
裏を返せば、NB商品も棚に並べてよという声にも取れます。
他にもファミマならではの事情も。セブンイレブンのようにパンの製造工場を持っていないということもあり、スムーズにNB主体の企画を打てたわけです。
NBであれば、各パンメーカーさんの工場を活用すれば済む話ですし・・・
1位のパンは定番商品化
各地域でNO.1に輝いたパンは2019年から定番商品として棚に置いてもらうという特典付き。キャンペーンはたったの3週間とかなりの短期決戦になりますが、ここを踏ん張って成功をおさめることができれば2019年の売上も期待できる。
各パンメーカーの営業はさぞ忙しい毎日を送っていることでしょう。
組織票などの不正が起きなければいいですけどね・・・
人のふんどしで相撲を取る
この手の企画ものはありそうでなかった話。とは言え、セブンイレブンに次ぐ店舗数を誇るファミマのようにある程度の規模がある店舗網でないと実現は難しいでしょう。
このキャンペーンが成功した暁には他の商品にも広げていくという話もでており、ファミマの定番企画として定着して欲しい。
となれば、PBのセブンイレブン、NBのファミマと棲み分けができますし。