化粧品販路の2大勢力に納得
GUが再びコスメ商品を発売するということで化粧品業界は警戒を強めているとか。
国内で化粧品販路の2大勢力はデパートとドラッグストアと言われています。
それぞれ取扱商品は微妙に異なり前者の場合は、価格帯はやや高め。その分、質も良い。
後者のドラッグストアは逆に価格は手頃。けど、色味が強くて使いにくいという不満の声も。
ということで、販路別に商品の棲み分けができるという非常にわかりやすい販路となっています。
で、GUは、これらの販路とは全く異なる商品を開発。2大販路と差別化を図り、化粧品市場におけるポジションを確固たるものにしようと腕をブンブンふりまわしているのです。
純国産が肝
GUの化粧品は価格面ではお箱の低価格で申し分なし。GUというブランドイメージをしっかりと守っています。
で、品質はとは言えば純日本製。日本由来の天然保湿成分を配合しているとのこと。マスクでもありました通り、日本製というのが消費者に安心感を与えるようで、その点をうまく突いた感じがします。
コロナ禍で新たなニーズが
他にもコロナ禍によるマスク着用、テレワークという新常態から生まれた新たなニーズにも対応。
マスク着用で唇が荒れる悩み改善に、Web会議でもナチュラルメーク映えする色味などにも着目し、商品を開発しています。
本気出しちゃうよ。2度目の参入、GU。
2015年にも化粧品を販売していたGU。当時は商品ごとの売れ行きにバラツキがあり、ブランドとしての浸透ができていなかったとのこと。
そこで今回は、GUブランドの化粧品という定着化を狙い、商品構成、商品投入時期も見直し、腰を据えてブランドを浸透させていく意図が感じられます。
これも新状態って奴か
化粧品業界はコロナ禍で対前年1割減と予想される中、再投入を図ることとなったGU。
景気後退期には低価格帯の需要が伸びるというこれまでの経験則を活かしてのことでしょう。
リップスティック590円、リップグロス790円。化粧品の相場は全くわかりませんが、価格だけを見るとお手頃な感じがします。
衣料品の購入と合わせてコスメ商品もついでに買ってもらう。ついで需要も見込んだ価格帯。
他の化粧品会社が警戒を強めるのも納得が行きます。
コロナ禍で生活様式が新常態に移行する中、各業界もそれに合わせるかのように商品開発、売り方も急ピッチで進めている感じがしました。
とにかくこのスピード感には相変わらず驚かされます。次はユニクロが驚きの改革をする感じがして今から楽しみでなりません。