1人で5店舗分の店長兼任だけど定時帰宅
人手不足からか、2店舗分の面倒みなくてはならなくなった知り合いのAさん。
業界は飲食店。自ら調理場に立ち料理を振る舞い、バイト君が少なければ自らもホールに出て料理を運ぶ。それだけならまだしも店長という立場から勤怠管理、発注業務、レジ締めなどなどとにかく忙しい。
その多忙さに追い打ちをかけるのかのごとく、他店舗の店長も任され、休みを取れているのかと心配になるほど。
特に飲食店は人手不足が深刻ですから、そのしわよせは全て社員に行ってしまう。
で、今回紹介するベビー用品チェーンの西松屋のお話。知り合いAさんを凌ぐ5店舗の店長を任されているのに、その方は何と、ほぼほぼ定時には帰社できるというもの。
それを可能にしているのが、西松屋ならではの徹底した無駄を省くという企業文化にあると言えます。
店長がする仕事、しない仕事
この記事を読んで、気付かされたのが、あれもこれも店長のお仕事にしていることの弊害。
よーく考えてみると、その仕事って、パートの人でも十分賄えるものであったり、その業務は本社で一括して管理した方が公立的と役割分担が明確にしています。
例えば発注業務は本社任せ。レジ打ちや品出し、掃除などはパート任せとして、店長は一切それらの仕事をさせません。
店長の仕事はと言えば、チェック業務。本社から降りてきた指示が実行されているか否かをチェックし、それを本社に報告。
他に従業員の作業割当表の作成。なんと15分刻みで、レジ打ち、品出し、掃除などが事細かく記載されています。
これもパートそれぞれの能力を把握している店長だけしかできない仕事。
といった具合に、店長というポジションに必要とされている業務しかさせないということで、無駄を省き定時帰宅を可能にしています。
ワゴンがないから準備に時間がかからない
店舗運営面でも無駄排除は徹底しています。
全店舗、金太郎飴のごとく、そのレイアウトはほぼ一緒。これならチェックする店長も効率がいい。さらにはパートが他店舗に移動してもスムーズに業務を引き継げるメリットがあります。
それと陳列にも無駄排除が。店舗には商品を平積みしたワゴンが一切ありません。これにより商品を畳み直したり、開店前にかかる時間も削減できる。
商品は入荷時の時にハンガーが刺さった状態で納品され、それを指定の棚にかけるだけ。しかもレジではハンガーを外さずそのもま手渡すから、レジスピードも早いし、ハンガーを回収して再び本社に送るという作業も発生しません。
まとめ
働き方、そして店舗から徹底的に無駄を省き省力化して、利益をしっかり上げる。AIに頼らずとも省力化はできるということを暗に示している感じしました。