半端ない破壊力。バッタの大移動

バッタ商社

最近世間を騒がすバッタとは

カマキリの餌用の虫としか思っていなかったあのバッタが、今や世界で最も破壊的な害虫として恐れられています。

このバッタの集団に襲われた日には、穀物は全て食い尽くされこれまでの一生懸命育ててきた農作物が一夜にして蒸発。

経済被害もさることながら、局所的な食糧危機を引き起こしているのですのから、全くもって迷惑千万な話です。

恐ろしい。3万匹の大移動

あの弱々しいバッタが人間に牙を向くとは考えにくいですが、このバッタ、体長自体がとっても大きく日本ではあまり見られない品種。

それが3万匹という大群をなして襲ってくるというのですから、想像しただけでもゾッとします。

こちらのバッタ、サバクトビバッタと呼ばれ、アフリカ、中東、インドにかけて生息。食欲も旺盛で、自分の体重と同じくらいの食料という食べるという食いしん坊っぷり。

人間に当てはめれば、体重50kg分の食料を一夜に食べてしまう計算。仮にサバクトビバッタの集団が5万匹として、これを人に例えれるとギャル曽根5万人分の集団が襲ってくるということ。そりゃ、ペンペン草を生えない位に焦土化するのも無理はありません。

そもそも何故、こんなに増えたの?

このサバクトビバッタの被害で、東アフリカでは2500万人、イエメンで1700万人の飢餓が出るとも言わています。

そもそもこの大発生を生んだ根本的な理由は2018年に遡り、アラビア半島南部の砂漠にサイクロンが直撃。餌となる食料が大量発生し、それまで食料が乏しかった土地が一気に潤ったのです。

これまではくたばっていたバッタも生き延びることができ、どんどん繁殖していったのでしょう。

加えて2020年に入り、コロナ禍により満足の行く害虫処理もできなかったことも原因のひとつに挙げられます。

ヒマラヤ山脈さんありがとう

アフリカを起点にし、アラビア半島、インドと移動範囲を広げるサバクトビバッタ。

この事態に日本も襲われてしまうのでは不安を感じましたが、そこは自然の要害ヒマラヤ山脈のおかげで、おそらく日本までは到達しないだろうと言われています。

バッタ君たちにとってもヒマラヤ山脈は相当ハードルの高い壁のようで、その多くは、諦めてもと来た道を戻るか、人生の終焉を迎えることでしょう。

穀物事情はひとまず問題ないけれど

といわけで、日本がバッタの被害に合う確率は非常に低いということがわかりましたが、食料問題的にはどうなのか?

輸入に頼る日本としては大丈夫なのかと。が、日本の場合、穀物の多くはアメリカからの輸入が多く今の所、日本への影響は少ないと言われています。

世界の穀物生産量も前年を上回っています。

といわけで、局所的な被害ということになるわけですが、早くこのバッタ騒動も収束に向かって欲しいものです。

カマキリを大量発生させれば駆逐してくれるのではないかと思ったのですが、無理かな・・・

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