鉄鋼産業も大変だよ。日鉄の苦難

鉄鋼 鉄鋼業界

供給過剰に加えコスト高の悲劇

再開発、オリンピック需要などなど国内の鉄鋼需要は堅調に推移していたかに見えましたが、ここに来て米中の貿易摩擦やら世界経済の原則などの影響を受けたことで、ややその勢いも失速気味。

世界的にも供給過剰なのか、自動車や電化製品で使われる熱延コイルの価格は前年に比べ2割下落という海外需要もトホホな感じ

さらに追い打ちのかけるのが原材料の高騰。ブラジルの鉱山事故や中国の旺盛な買付などによりお値段が上り調子

最終価格は下げ傾向、コストは上がり傾向と踏んだり蹴ったりの状況にあるのが今の鉄鋼業界の状況と言えます。

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韓国、中国勢の猛追

世界の鉄鋼価格を破壊した中国の鉄鋼産業もやや落ち着きを取り戻し、適正な価格には戻ってきたものさらなる問題が噴出。

これまで日本が得意としてきた高品質・高性能の鋼材分野でも、中国がシェアを高めており、これまで日本の独壇場であった市場も暗雲が。

中国だけをマークしていたら、大外から韓国勢も猛追してきている状態で、日本の鉄鋼産業はかなり危機的な状況に追い込まれています。

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生き残りをかけ規模の拡大はしたけれど

とは言え、そんな状況は既に織り込み済み。日本製鋼は、鉄鋼世界最大手のアルセロール・ミタルと組み、インドの鉄鋼会社を買収。

規模の拡大を持って海外勢と対峙していく覚悟を決めました。

買収額は何と6300億円というのですから、これがコケちまったらエライ騒ぎになること間違いなしですが、座して待つリスクに比べたら攻めの姿勢の方がリスクは低いと踏んだのでしょう。

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吸収合併は統廃合の前兆

拡大路線の中、並行して国内の整備も推進。子会社の日鉄日新製鋼を吸収合併。だぶついている高炉の統廃合を進めるのではと言われています。

これまではだぶついた分は海外輸出に回していましたが、中国、韓国勢のシェア拡大により、思うように収益が上がらないという事情もあるのでしょう。

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高炉を守ってなんぼだけど・・・

ドラマ、華麗なる一族で、高炉の火を絶やさない。俺たちの生きる糧なんてことを言っていましたが、その大事な大事な高炉をたたまなければならないほど、事態はかなり深刻だということを実感しました。

吸収合併して、適正な高炉数に再編して国内の生産体制を盤石のものにして、海外需要を取り込んでいく。

そんな姿勢が垣間見られました。

それにしても米中の貿易摩擦が鉄鋼産業にまで及んでいることを知るにつけ、景気に与えるインパクトは広範囲にわたるんだなと思った次第です。

頑張れ、日本勢

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