ヤバイ刑務所に来ちゃったよ
訳あって刑務所に送られた元刑事さん。数々の犯罪を影で操る連中が刑務所にいるということで、ある意味潜入捜査という形に入所。
相手方にバレないように、この潜入捜査がガチ際わまりない。余裕で犯罪に手を染めるわ、刑務所仲間のリンチに加わるわで、ここまでしないと相手もそう簡単に心の内を見せてくれないと思ったのでしょう。
で、この刑務所、普通の刑務所とちょっと違くて、監視スタッフよりも受刑者の方が偉いというとんんでもない刑務所
この刑務所を牛耳るのが、冷徹、無慈悲、頭キレキレで腕っぷりしの強いボス。
数十人の子分を従えて刑務所内の闊歩する姿は迫力十分。監視員が道を譲るのも無理はありません。
犯罪に手を染めすぎだよ
最初こそ、このボスグループと対立していたものの、電動ノコギリで腕を切断するという恐怖のお仕置きを仕掛けられ、あっさりと白旗。
これをきっかけにボスに忠誠を誓うことに決めたのです。
それ以来、ボスの右腕として、八面六臂の大活躍。
刑務所内のクーデーターで、ボスが危険にさらされた時も我先にとかけつけ、クーデタを起こした受刑者をノックアウト。
刑務所を管轄する局長が視察に来た時も、屈辱的な扱いを受け、マジで切れる3秒前に、機転を利かせて騒ぎを起こして注意を自分にひきつけたり。
そんなこのことが立て続けに起きたものだから、ボスからの信用も厚く、組織内では短期間でほぼほぼNO2の座を射止めるまでに大出世。
という訳で、彼としては大成功。とにかくボスの信用を得ることで、さまざまな犯罪の情報に触れることができ、犯罪の証拠をつかむことができる。
そして、とんでもなく大掛かりな犯罪計画が進められることとなり、すぐさま警察に情報を流し、彼らを一網打尽にしてしまうと。やっと彼の念願が叶うところまで漕ぎ着けたわけです。
切れ者のボス
ところがこの大掛かりな計画も、ボスの突然の集合場所変更で失敗に終わります。
ボスは情報が警察に漏洩していたことを察していたのか、とにかく勘がするどい。
十数年も刑務所のボスと君臨し、何人もの裏切り者を始末してきただけあって、腕っぷしの強さはさることながら頭もキレキレ。
こうして、潜入捜査がバレバレとなり、恐怖のリンチを受けることとなった訳です。
最終的にこの元刑事さんの結末、そして刑務所のボスはどうなるのか、とにかく最後は見応え充分。
パート2あるかも的な終わり方をしているし、これってミイラ取りがミイラになるってこと?と勝手に思ってみたり。とにかく久々に大ハマリの作品でした。