突然の「あなたの子よ」にビックリ
名うてのプレイボーイの主人公、サミュエル。クルーザーの運転手で観光客に手を出してはボスから毎日怒られる始末。
仕事には遅刻しくるわでいつクビを言い渡されてもおかしくない。そんなチャランポランな性格なのにしっかりと子育てができちゃうというのだから、子供が与える影響がいかに大きいかのを実感。
自分にはない能力を引き出してくれるのですから。
そんな遊び人に訪れた突然の災難。1年前にナンパした女の子から「あなたの子よ」と赤ん坊を預けられたもんだから、さぁ大変。
女の子はサミュエルに赤ちゃんを預けたらさっさと姿をくらますし・・・。
手塩かけてにここまで育てたよ
ママを追いかけてロンドンに向かったものの全くの手がかりなし。というわけで、仕方なく赤ちゃんを育てることになったわけです。
スタントマンという新たな仕事につき、仕事仲間と一緒にグロリアを一緒に育てます。
男で2つで小学生までしっかりと育て上げるのは相当苦労があったはず。
サミュエルとグロリアの親密度を見る限り、しっかりとした子育てがなされていた印象。
泣ける一人二役
娘にはママは諜報機関のエージェントで家族には会えないと立場としっかりと教え込み、毎月ママを偽ってサミュエルがグロリア向けにメールを送る話は正直泣けましたね。
一人で父親と母親を演じているのですから、昔の遅刻常習者というのを知っている人が聞いたらまず信じてもらえないでしょう。
願いは叶ったけど複雑
とは言え、子供も8歳。そろそろ気づいてくるかもしれない。時折見せるママに会いたいという切ない顔をされると親としては胸の詰まる思いでいっぱい。
そんな想いが通じたのか、フェイスブックのメッセージ欄に書き綴った娘からのコメントに対し、既読マークが表示され8年越しにママと接触が取れることに成功。
話はとんとん拍子に進み、サミュエルとグロリアはママと8年ぶりの再会を果たしました。
諦めずにメールを送り続けたサミュエルの子への愛情が報われたといってもいいでしょう。
裁判で争うのだけは避けたかった
こうして家族3人で再出発でハッピィエンドと思いきや、この後様々な災難がこの家族を襲います。
親権をめぐって裁判を起こしたり、DNA鑑定を行ったり。生みの親か育ての親か、どちらが子供にとって幸せなのか、選択肢は子供にないだけにそれはそれでかわいそうな感じはしましたが。
最後の結末は涙なくしては見れたもんじゃありませんが、とにかく明るい気持ちさせてくれることは間違い